小説

会津執権の栄誉

東北の名門、会津を代々の領地とする芦名氏の興亡と、その芦名氏に仕える家臣団を描いた歴史小説。戦国末期、芦名氏は当主が相次いで亡くなり、常陸の佐竹氏から養子を迎えることにした。佐竹から来た家老たちが芦名 …続きを見る

孤蝶の城

カルーセル麻紀の青春時代を描いた「緋の河」の続編となる小説。大胆な虚構を構築したであろう前作と比べると、今作は華々しいデビューを飾ってからのゲイボーイの伝記というか、どうしても実在の人物の行動録みたい …続きを見る

潮待ちの宿

歴史小説の名手が描く、港町を舞台にした人情もの。主人公は戦国武将や歴史人物ではなく、宿屋で働く娘だ。口減らしで奉公に連れてこられた。場所は備中笠岡。かつては賑わっていたが、河川の土砂が堆積し、大型の船 …続きを見る

ボニン浄土

1840年、幕末までもう少しという時代、気仙沼で船乗りになった男は、荒天による漂流の末、南洋の離島に命からがらたどり着いた。島は江戸時代初期、小笠原諸島という名前がついた日本の領土ではあったが、無人島 …続きを見る

JR上野駅公園口

2020年の全米図書賞の翻訳文学部門を受賞した作品。どんな内容かと思ったら、想像以上にしんどいというか、考えさせられる作品だった。主人公は上野の公園で暮らすホームレス。柳美里は、彼を平成天皇と同じ年、 …続きを見る

王城の護衛者

『竜馬がゆく』、『燃えよ剣』などを新聞や週刊誌に連載中の1960年代半ばに、それらと並行して書かれた幕末ものの中編集。 表題作の「王城の護衛者」は京都守護職を命じられた松平容保の命運を、会津松平家の …続きを見る

一夜官女

司馬遼太郎の初期の短編を集めた作品集。1960年に、前年に発表した『梟の城』で直木賞を受賞し、1962年から国民的ベストセラー『竜馬がゆく』『燃えよ剣』などを次々に発表していく、ちょうどその間くらいに …続きを見る

神無き月十番目の夜

常陸の国の北限、陸奥・磐城の伊達藩領と接する土地に暮らす郷士と村民が悲劇に見舞われる歴史小説。どの作品でもそうだが、著者は丹念に史料や時代背景を調べ、なぜ悲劇が起きたか、どう悲劇が進行していったかを実 …続きを見る

凍裂

一見円満に見える家庭の主婦が夫を刺した。動機はなぜか…といった話が登場人物の視点を変えて考察されていく。そして明らかになる家庭内のモラルハラスメント…といった内容。 刺された夫の同僚や母親、娘、事件 …続きを見る

誰もいない夜に咲く

自分はこれまで桜木紫乃の小説をいくつか読んでいて、北海道の風土をわかったつもりになっていた。たとえば直木賞受賞作「ホテルローヤル」は作者の親がラブホテルを営業したこと、そしてその名前の由来が箱に入って …続きを見る

氷平線

「ホテルローヤル」で直木賞を受賞した桜木紫乃の、デビューから間もない頃の短編集を集めた1冊。作家が住んでいた北海道の東部、道東を舞台にした作品が多い。もちろん全て舞台は北海道だ。 表題作はオホー …続きを見る

狗神

犬神持ちとされている血筋の家で育った美希は、実は10代の頃、それとはしらずに実兄と肉体関係を持ち、彼に裏切られた上に、子供は死産したとされてきた。そして40歳を過ぎた頃、美希の住む村の中学校に青年が赴 …続きを見る

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