教科書にも載っている、有名な古典ですね
女性になりきって書いたという日記
土佐から京に帰るまでの船旅の日々
海が荒れてほとんど船が動かず、40日ほどの日記に対して実際の移動日は1週間ほど
ほとんど港に泊まって、ひまだひまだと言っているだけ
枕草子みたいな面白さはなく、日記帳に書くようなとりとめのないことばかりが綴られています
だから、あのー……本としては全然おもしろくなかったですねえ
当時の風俗がわかるわけでもないし、ずっと船と港にいるだけだから場面も変わらないし
たとえばコロンブスの公開日記があったとして、ほとんどは「今日は波が強かった」「今日は穏やかだった」「今日は船員が喧嘩をしていた」というのが大半だと思うんですよ
新大陸を見つけた瞬間はそりゃあ興奮の絶頂で最高だろうけど、航海の全日記はつまらないだろうな……と思いました
めちゃくちゃつまらなくてびっくりした
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
OPUS 《完全版》 今敏
今やアニメーション映画監督として有名な今敏さんが1995年に描いたマンガの復刻完全版です。1995年に描かれたといっても世の人の99.9%は読んだことがないと思うのでネタバレに配慮してストーリーについ …続きを見る
日本の乗用車図鑑 永久保存版: 1907-1974 自動車史料保存委員会
全写真モノクロ
時代的にモノクロ写真しかないクルマがいっぱいあるしね、しょうがない
あらゆる自動車カタログ本で唯一、タクリー号の写真とスペックが載っている
1907年当時に発売された自動車の情報 …続きを見る
編集とは何か。 奥野武範(ほぼ日刊イトイ新聞)
ほぼ日の連載をまとめたもの。
8名の敏腕編集者に、編集という仕事とはどういうものかを聞いています
この本を見てまず思ったのが、文体がほぼ日だな、ということ
ほぼ日のやわらかい文体で書かれてい …続きを見る
ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 西尾維新
西尾維新ファン必見! という文字がこれほど当てはまる本があるでしょうか!!
戯言シリーズの副読本
戯言シリーズに登場するさまざまな名詞を西尾維新が解説
玖渚機関 みたいな固有名詞はもちろん、 …続きを見る
ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操 ヨシタケシンスケ
ヨシタケシンスケさんのイラスト集。この本が発売されたのは2016年だけど、中で載っているのは2000年頃のイラスト。時系列だと、この本に載っているイラストが一番古いです。自費出版で冊子にしていたのをま …続きを見る
On Kawara: Date Paintings in 89 Cities on Kawara, Karel Schampers
河原温というアーティストのすごさを最近知りました
河原温のdate paintingはだいぶ前に東京都現代美術館ですでに見ていて、面白い作品だなーという記憶がありました
つい最近まで存命だった …続きを見る
’95年最新版 スーパーファミコン大百科 全462タイトル
1995年に実業之日本社から出版されたスーパーファミコンカタログ本。'94年発売の全てのソフトと'93年発売の編集部オススメソフト併せて全462タイトルが掲載されてます。RPG、シミュレーション、スポ …続きを見る
芝生の復讐 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
デビュー作『アメリカの鱒釣り』の後に書かれた短編をまとめた作品。
すっごい面白いですねえ。言葉すべてが詩的。
本というものは異世界への小旅行、他人の人生を体験するものであれば最適な作品です。
…続きを見る