森鴎外の娘で50歳を越えてから作家になった森茉莉さんの食エッセイ。食いしん坊で料理上手の茉莉さんの食へのこだわりがふんだんに詰まった一冊。
この本というか森茉莉さんの書かれる文章が好みすぎて全エッセイ購入しました。この本が書かれたのは今から50年ほど前で、しかも食のことしか書いてない呑気な内容だから人を選ぶと思うんだけど、茉莉さんの文章、好きです。大好き。
こだわりも海原雄山みたいにうるさくなくて、「あの店のあの料理はいい」「母のあの料理は最高だった」といった、柔らかい食通なので気持ちがいい。
森茉莉さんってサザエさんみたいな方で、料理だけはできるけどそれ以外のことはまるっきりダメで、でも食のためなら炎天下の中を理想の食材を求めて何キロも歩いたり、果てには大皿に盛られたお刺身が他の人たちに全部食べられてあとで本人に抗議しにいったり、50歳を越えてなにをやってるんだっていう。でもそういうところもひっくるめて愛しかないです。最高。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン, 池央耿
面白い本はネタバレを極力せずに感想を書きたい
2週間くらいかけてゆっくりと読みました。
ちょうど読み進めているときに、この「『星を継ぐもの』シリーズ未翻訳の作品の発売が決定!」というニュー …続きを見る
ムッシュウ・寺山修司 九條今日子
寺山修司の奥さんが寺山修司について綴ったエッセイ
寺山修司のエッセイは、『書を捨てよ、町へ出よう』だけ読んでいます
『書を捨てよ、町へ出よう』は、それを書いた瞬間の寺山修司の思考でしかなく、
…続きを見る
統計はこうしてウソをつく: だまされないための統計学入門 ジョエル・ベスト, 林大
数字を絶対のものとして僕らは扱うけれども、その数字って実は間違いだらけかもよ、という本
例えばいま現在、報道を賑している新興宗教が「我々の信者数は1000万人だ!」と公表していますが
第三者か …続きを見る
独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 読書猿
分厚い! 重い!
800ページ!
総重量、2キロくらいあると思います
この圧力、いまいちばん書店で目を惹く本でしょう
書名の通り、独学のやりかたをまとめた本です
やる気の出し方、学び …続きを見る
ビッグ・サーの南軍将軍 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
ブローティガンのデビュー作。日本では『アメリカの鱒釣り』のほうが先に翻訳されたが、アメリカではこちらのほうが先に出版された。
ブローティガンの著作の中で2番目に長く、もっとも小説らしい小説とのこと。 …続きを見る
ILLUSTRATION 2013
Twitterでフォローしている絵師さんが「illustrationに掲載されました!」って呟いてて、こんな本あるんだと思って購入。2013年から毎年出てるみたいですね。
これはイラストレーターのカ …続きを見る
最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか ジェームズ R・チャイルズ, 高橋健次
チェルノブイリだったり、スリーマイルだったり、チャレンジャー号だったり、人類史に残る最悪の事故はどのように起きたのか、事故が起こるまでなんの対策もされていなかったのか、どんな予兆があり、逆にだれも問題 …続きを見る