先日読んだ『編集とは何か。』のオススメ本
本書は医学書院という、医学書の専門出版社から出ています
医学書院の白石さんという編集者さんが坂口恭平さんという躁うつ病の作家さんに、躁うつ病の当事者分析みたいな本をやりたい、とオファー
普段から日記をつけていた坂口恭平さんは、この日記が躁うつ病の当事者本になるのでは、と思い、普段つけている日記がそのまま出版に至った、とのことです
躁うつ病当事者の日記ですねえ
躁うつ病ってこんな感じなんですね
僕は鬱だけだから、躁の感覚ってこんな感じなんだあって思いました
この日記が医学書院から出たというのがすごく意義がありますよね
たぶん他の出版社から出てたら、この本が躁うつ病の当事者研究って気づかなかったと思います
躁うつ病を描いた本は日記やコミックエッセイにも多数あるけれど、
僕がこれまで読んだどの本よりも躁のパワーがいちばん強いです
普段は2000字、少ないときは数百字の日記が、躁になると15000字になる
発言も思考もぶっ飛んでいて、
アメリカにいってわらしべ長者をして250億円手に入れる! とか
西遊記の映画を撮る! とか、
パワーが溢れているなあと思った次の日にはまったく動けなくなったりしている
世の多くの躁鬱コミックエッセイって、鬱期と躁期に等しくページを割いているんですよね
でも躁と鬱の違いが文字数という物量で見せつけられると、第三者でもリアルに感じます
すごいなあ
確かに躁うつ病の当事者研究だよ、この本