2014年、バックパッカーをしているときにアンネ・フランクの家に行きました
そこで感銘を受け、帰国後即この本を購入
でも読書習慣がなかった当時の自分は500ページの文庫本を読むのは厳しくずっと積んだままでした
近年、ロシア・ウクライナ戦争が勃発したり、戦争史の本なんかを読んだりするうちにこの本に対するモチベーションが上がり、ようやく読了しました
アンネ・フランクがナチスから逃れていた2年間の記録
アンネ・フランク一家4名と、家族ぐるみの付き合いの一家3名、初老の歯医者1名がごく僅かな空間で暮らしている
そこには多大なストレスがあるのはもちろんだけど、ただの軟禁ではない
戦時国オランダはしょっちゅう空襲を受け、食べるものに困る国民たちは窃盗を繰り返し、アンネの隠れ家にも窃盗犯がしょっちゅう来る
もちろん窃盗犯にこの隠れ家の存在が知られてはいけないし、泥棒と鉢合わせたら通報されて一巻の終わり
さらに配給もどんどん滞り、支援者たちも生活に苦労するようになっていく
ギッチギチの部屋で2年間軟禁されているようなもんだもんなあ……
戦争なあ……
読者は、アンネ一家が終戦直前に捕まってしまう、という悲劇を知っているからこそ報われない悲しみが大きい
神様ってほんとうに平等で不平等だ
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
ジョゼフィーヌ! (アラサーフレンチガールのさえない毎日) ペネロープ・バジュー, 関澄かおる
フランスのバンド・デシネ。日本刊2014年。
表紙の絵を見ていただいたらわかるように、理想的な海外の絵。みんなが思い浮かべる海外のイラスト。
ジブリのシネマコミックのような、アニメを切り出したかの …続きを見る
いつもよりも具体的な本づくりの話を。 北尾修一
ネットで世界中の人に文章を読んでもらうことのできる現代だからこそ、1~2万部の紙の本を年に数冊作って小さく生きていく方法もありますよ、という本
スター編集者になるための方法論ではない、どこにでも …続きを見る
古文書返却の旅――戦後史学史の一齣 網野善彦
著者は日本中世史の学者・網野善彦。といっても、日本史学の本流である政治史ではなく、中世から近世にかけての漁民や流通に従事した名もなき人々や、寺社の清掃や牛馬を扱う人々などを研究していた、言ってみれば異 …続きを見る
SDガンダムデザインワークス Mark-II 横井孝二
SDガンダムのラフの線画がいっぱい載ってる本です。
SDガンダム外伝って、全部横井画伯のイラストだと思ってたんですけど、そうじゃなかったということを今知りました。そういった、新しい発見があって楽しい …続きを見る
パーティーが終わって、中年が始まる pha
帯文、元「日本一有名なニート」になったんですね
もうニートではなくなったんですね
年を取ることについての社会的な居心地の悪さを、SPA!の「中年サラリーマン老害」以外の切り口で語る本ってほかに …続きを見る
アウシュヴィッツ収容所―写真ドキュメント
先日、ゲルハルト・リヒター展に行きまして。そこで『ビルケナウ』って新作が公開されていて。その作品が強制収容所の作品だったのですよ。
隠し撮りみたいな写真で、まさに収監者を殺そうとしてる場面で。
よ …続きを見る
岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。 ほぼ日刊イトイ新聞
200ページくらいありますが、2時間くらいでスッと読める、非常に読みやすい本でした。
任天堂の元社長・岩田聡さんの言葉をまとめた本です。
この本は親子の本ですね。遺伝子の本。
山内会長や宮本さん …続きを見る