コミックエッセイのコーナーにずっと平積みされてるなあ~ってことで読んでみました。自己肯定感を養う本なんですけど、なんで作者がこの年になって急に自己肯定感を養おうと思ったのかという動機が描かれていなくて戸惑いました。自己肯定感の本を読んだからなのか、カウンセリングに行ったからなのか、きっかけが描かれていない。そういう前ふりがなく急に「自己肯定感を養おう!」ってならないよね、普通。作者が生活のなかで自己肯定感という概念に気づいた風の描き方をしてあって。幻冬舎から出てるからたぶん編集者かだれかの入れ知恵なんですよ、絶対。そういうところがもやもやする。すっごい嫌な読み方をしてるけど、自己啓発本じゃん、って思ってしまったから仕方ない。
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