アドセンス336×280レクタングル(大)

書店で表紙に惹かれて立ち読み。最初の数ページを見て心を掴まれて最後まで一気読み。そしてレジへ直行。このマンガは家に置いておきたいと思った。大切な作品になると思った。自分にとって大切な作品にしたいと思った。こういう出会いって大切にしたい。運命は必然という偶然でできているから。
この中に描かれているのはどこにでもある物語だし、どこにでもありそうな物語だし、いろんな人によって何度も描かれてきたテーマが描かれているだけのマンガなんです。なのにあまりに胸を打つのは、その「ありふれた物語」のリアリティが凄まじいからです。
おやすみプンプンが13巻もかけてたどり着けなかった地点までたった2巻でたどり着いているストーリー運びとか(あんまり他作品を引き合いに出すのはよくないですね)、このマンガに漂う心地よくてけだるくて危うい空気感、色使い、コマ割り。すべてがはるな檸檬という天才の感性で描かれた、打算のない計算されつくしたマンガ。素晴らしいです。
アドセンス336×280レクタングル(大)
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