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2021/10/29
日本三大奇書のひとつ、ドグラ・マグラです。三大奇書なんて言われるくらいだから、どんなに読みにくくて気持ち悪い本なんだろうと思って読み進めていったら面白すぎて止まらない。
文体のリズム、一言一句に至るまで読んでいて、頭の中で文章を音読してみて気持ちがいい。一文字一文字の細部にまで心配りが行き渡っている、素晴らしい文章。さすが校正に10年を要しただけはあるなーと面白いなーと思いながら読み進めていました。どこが奇書なんだ、最高じゃないかとか思いながら。
で、ラストに至ったら、頭の中が「?」でいっぱいになって。さっきまで面白い面白いって思いながら読んでいたものって一体なんだったんだろうって。つまらなくなったとかじゃなく、今まで読んできたものを完全に忘れてしまって。狐につままれたというか、催眠術をかけられていたというか。なにを読んでいたのか思い出せない。面白かった記憶だけある。なんだこれー?
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