/
2021/10/29
日本三大奇書のひとつ、ドグラ・マグラです。三大奇書なんて言われるくらいだから、どんなに読みにくくて気持ち悪い本なんだろうと思って読み進めていったら面白すぎて止まらない。
文体のリズム、一言一句に至るまで読んでいて、頭の中で文章を音読してみて気持ちがいい。一文字一文字の細部にまで心配りが行き渡っている、素晴らしい文章。さすが校正に10年を要しただけはあるなーと面白いなーと思いながら読み進めていました。どこが奇書なんだ、最高じゃないかとか思いながら。
で、ラストに至ったら、頭の中が「?」でいっぱいになって。さっきまで面白い面白いって思いながら読んでいたものって一体なんだったんだろうって。つまらなくなったとかじゃなく、今まで読んできたものを完全に忘れてしまって。狐につままれたというか、催眠術をかけられていたというか。なにを読んでいたのか思い出せない。面白かった記憶だけある。なんだこれー?
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
BRUTUS特別編集 合本・居住空間学 COLLECTION BRUTUS
部屋や家、インテリアの本が好きです。BRUTUSの家本ならまあ間違いはないですよね。casa BRUTUSっていう建築だけの雑誌もやってるし。楽しく読みました。いいなあ~憧れるなあ~って。
ただね、 …続きを見る
KING OF POP 江口寿史 全イラストレーション集 江口寿史
先日掲載した画集は女性だけ。男性も女性もマンガ原稿も掲載したのがこちらの『KING OF POP』です。
素晴らしい。インタビューや林静一との対談もあり、江口寿史の完全保存版。この画集だけでいい。
…続きを見る
世界のアーティスト250人の部屋 人生と芸術が出会う場所 サム・ルーベル
いま、日本でいちばん「心の欲しいものリスト」に入れられている本
もしくはいま日本でいちばん中身をチラ見されている本
チラ見して、素敵だけど…とちょっと考えて、お金に余裕がある時に買おうという結論に …続きを見る
藤田幸久式モデリングマニュアル―雑多えんたあていめんと。 藤田幸久
先日読んだU井T吾さんのルーツが藤田幸久さんの描かれていた『プラモのモ子ちゃん』にあると知って、藤田幸久さんの本を読んでみました。
『プラモのモ子ちゃん』は版権の関係か書籍化されておらず、藤田幸久さ …続きを見る
岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。 ほぼ日刊イトイ新聞
200ページくらいありますが、2時間くらいでスッと読める、非常に読みやすい本でした。
任天堂の元社長・岩田聡さんの言葉をまとめた本です。
この本は親子の本ですね。遺伝子の本。
山内会長や宮本さん …続きを見る
週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳!!! 「ファミコン神拳」伝承委員会
ジャンプに大昔に掲載されていた「ファミコン神拳」コーナーのまとめ本。ときわ荘にしろ、天才が同じ場所に多数現れる現象はなんなんでしょうね。堀井雄二、マシリト、えのん、どいんとスーパープレイヤーばかり。彼 …続きを見る
きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく 今日マチ子
コロナ禍の日々を「わたしのstayhome日記」として発表し続けてきた今日マチ子さんが、コロナが開けてようやく旅行に出かけた台湾での絵と文章での記録
今日マチ子さんにとって初のエッセイ集らしい
…続きを見る