個人的に日本一の哲学者だと思っている糸井重里さんの自伝のような本。糸井さんがいかに人間としてできているかを感じる本でした。例えば、テレビでしか見たことがない俳優さんを崇拝するほど好きになったり、音楽を聴いただけなのにそのミュージシャンに傾倒してしまったりするように、糸井重里さんの生き方や考え方に惹かれている人はいっぱいいて。でもミュージシャンにしろ俳優にしろ、その人の一面しか我々は知ることができないじゃないですか。でも糸井さんは、全部を見せてくれているような気がする。そんな思いが深まった本でした。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
form l code 村田蓮爾第三画集 村田蓮爾
笑っちゃうくらいデカいですね。置き場に困る。リングノートというかルーズリーフ型というか、珍しいタイプの画集です。本にダメージを与えずに読むのすっごい難しい。親戚の子どもが「読ませてー」ってせがんできて …続きを見る
古文書返却の旅――戦後史学史の一齣 網野善彦
著者は日本中世史の学者・網野善彦。といっても、日本史学の本流である政治史ではなく、中世から近世にかけての漁民や流通に従事した名もなき人々や、寺社の清掃や牛馬を扱う人々などを研究していた、言ってみれば異 …続きを見る
POPEYE 2019年 11月号 [いま、聴きたい音楽ってなんだろう?] POPEYE
これはごっついですねえ…。素晴らしい。さまざまな人がオススメの音楽を紹介しているんだけど、そのオススメの音楽を編集部がSpotifyにプレイリスト作って全部ぶっこんで公開してるのね。2019年的な雑誌 …続きを見る
仁義なき戦い 浪漫アルバム 杉作J太郎, 植地毅
東映不朽の名作あの「仁義なき戦い」のファンブック。当然、仁義シリーズが好きな人に向けた内容ですが、杉作J太郎、植地毅、吉田豪といったライター陣の熱量がハンパないので、単純にサブカル本としても十分に楽し …続きを見る