アドセンス336×280レクタングル(大)

Mr.Childrenの桜井和寿をして、「日本の詩のレベルはここまできた」と言わしめたRADWIMPSのフロントマン・野田洋次郎のある一年間の日記。桜井和寿が絶賛するほど、野田洋次郎の綴る歌詞はとてつもなく素晴らしいわけです。そんな野田洋次郎の歌詞世界がそのまま散文となって、美文となって、一冊の本すべてが野田洋次郎の詩の世界のように圧倒的な文学性で満たされている、とんでもない本です。詩というものは、その人が考えに考えて、結晶となったものだろうといちリスナーとして勝手に思っていたんですが、野田洋次郎の綴る文は、彼の「詩フィルター」を通さなくても人を感動させうる作品と呼べるレベルの文章になっているという、圧倒的才能を目にします。野田洋次郎としては、この本は何気なく書いた文かもしれないけど、読者としては448ページずっとRADWIMPSの歌詞が続いている感覚。とても贅沢。その後、RADWIMPSからドラマーが実質脱退に近い休業を発表するんだけど、そこに触れていなかったり、意図的にそぎ落とされたのか、触れられていないのか、綺麗事で作られている部分もあるんだけど、それがかえってこの本を美しくしている、そう思います。
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