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2024/12/12
ほぼ日での編集者インタビューの連載をまとめたもの。
8名の敏腕編集者に、編集という仕事とはどういうものかを訊いています
この本を見てまず思ったのが、文体がほぼ日だな、ということ
ほぼ日のやわらかい文体で書かれているから、編集という仕事が教育に近いもののような錯覚を受けました
僕がいた編集の現場は、柔らかさとは無縁の泥臭くてバイオレンスな場所だったから、
水が合わないなあ、キレイなところに住んではりますなあと思いました
編集という立場は、憧れの作家に会うことができるし、好きな作家にオファーもできるし、自分のやりたいことをなんでもできる
いかに自分の仕事を面白がれるかというのが大事というのを見て、仕事をサボリ気味だった自分に気合が入りました
そして読了後、さっそく憧れの人に仕事をオファーしました
編集者はなにしたっていいんだから
好きな役者に仕事論を聞いてもいいし、ユーチューバーに編集論を聞いてもいいし、
自分のフィールドにこじつけることができるんならどんなひとにオファーしてもいい
漫画家と編集者との関係は、ゴールを目指す伴走者で漫画家さんに信頼してもらわなければならない、という一文が素晴らしい
編集者一年生に読んでほしいし、昔の自分にも読ませたい本です
アドセンス336×280レクタングル(大)
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