小説

残火

タイトルはのこりび、と読む。白昼堂々、議員会館から盗み出されたヤミ献金一億円。盗んだ犯人は、かつて名を馳せた伝説の元ヤクザだった。犯人を今は議員会館の老守衛となった元マル暴刑事が追う。そして議員やヤミ …続きを見る

最果ての街

冒険小説、探偵小説を得意とする西村健が、東日本最大のドヤ街、山谷を舞台に描いた作品。ドヤ街、山谷とは日雇い労働者の街で、ホームレスも多い。その中で1人のホームレスが惨殺されてしまい、ハローワークの山谷 …続きを見る

土に贖う

北海道を舞台にした産業の盛衰、人々の来歴を描いた連作短編。淡々とした筆致だが、作者が実によく北海道の産業を調べていることがわかる。北海道の大きな産業といえば炭鉱や漁業、農業などだが、作者がテーマとした …続きを見る

あん

映画化もされているベストセラーだが、つい最近まで内容を知らなかった。レンタル店にDVDが置いてあったのを何度も見たが、どうせ大したことのない邦画だろうと、なめてかかっていたのだ。だが中身を少し調べ、驚 …続きを見る

韃靼疾風録〈上〉〈下〉

司馬遼太郎の作品は小説に限っても多くあるが、そのほとんどが1960年から1980年代の、わずか20数年に書かれている。その最後の小説が『韃靼疾風録』だ。以降、司馬は小説は書かなくなり、随筆か紀行文のみ …続きを見る

熱源

直木賞受賞作ということで読んでみたが、全体的に読みづらい文章だった。ところどころで偏見や差別、時代の荒波といった逆境を乗り越えようとする登場人物の熱のこもった描写も出てくるのだが、文献史料を丹念に調べ …続きを見る

星の子

カルトという言葉は一度も出てこないが、カルト宗教にはまってしまった家族を題材としている。なぜ出てこないかというと、中学生に成長していく主人公・ちひろがそう認識していないからだ。 叔父がちひろの両 …続きを見る

西尾維新クロニクル

戯言シリーズも読み終わったし、人間シリーズでも読もうかな、それとも別の作家さんのを読もうかな、と思っていたら、こんなときにうってつけの本を買ってあったのを思い出しました。 ファンブックで、価値がある …続きを見る
BY: takahashikazuna

ネコソギラジカル

ようやく西尾維新、戯言シリーズの最終作を読む。上・中・下巻構成で計2000ページほど。 読み終わってしまった。 読み終わってしまった。 読み終わってしまったなあーーー。 9巻分、彼らのストーリ …続きを見る
BY: takahashikazuna

深爪

珍しいビアンの不倫小説。 表題の『深爪』はビアン愛人、『落花』はバイの不倫妻、『魔王』は寝取られ旦那の視点で一つの物語が書かれている。 描写・セリフがいちいち生々しかった。 だけど最後のパー …続きを見る
BY: higashino

グレート生活アドベンチャー

ゲームばかりしてる30歳の男が、彼女の家に転がり込み、ヒモ生活を送る話。羨ましい。 全然アドベンチャーせず、ただぼんやりと日々を過ごす。 不安はない、働く気もない、未来は「水色」……そうやって日々 …続きを見る
BY: higashino

小銭をかぞえる

私小説(ししょうせつ、わたくししょうせつ)は、日本の近代小説に見られた、作者が直接に経験したことがらを素材にして書かれた小説をさす用語である。(Wikipediaより) つまりこの作品は西村賢太 …続きを見る
BY: higashino

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