/
2023/12/26
『バーナード嬢曰く。』という読書マンガがありまして。作者がSF読みだからSFの本ばかり紹介されるんですけど、このリチャード・マグワイアの『HERE』は絵本みたいで読みやすい、とのことだったので挑戦してみました。
2100年の漫画や絵画って、こんな風になってるんじゃないかなあと思いました。
マトリックスの世界。
ある家の一室を、同じアングルで描いている本。30億年前から2万年未来までを描く。でもページごとに年代が変わるんじゃなくて、部屋の中にパソコンのウインドウみたいなものが表れて、一枚の絵の中に30億年前の風景と2万年の未来が同時に描かれる。脳がバグる。現代人の脳では追いつけない。現代のデジタルネイティブな子供たちは難しい機械をいとも簡単に操れるように、マルチウインドウの作品に慣れていない2022年の人類には理解できない。あとがきでクリス・ウェアが書いていた解説がこの本を端的に表している。記憶と人間と時間認識のマトリックスの視覚的再構成。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
いのうえの 満月篇 三日月篇 井上雄彦
2008年に行われた「井上雄彦最後のマンガ展」の図録。先日の井上雄彦本を読んで、井上雄彦熱が高まったのでメルカリで購入。メルカリは便利だ。出品のハードルが低いから、これまで埋もれていた商品がいっぱいで …続きを見る
ジョゼフィーヌ! (アラサーフレンチガールのさえない毎日) ペネロープ・バジュー, 関澄かおる
フランスのバンド・デシネ。日本刊2014年。
表紙の絵を見ていただいたらわかるように、理想的な海外の絵。みんなが思い浮かべる海外のイラスト。
ジブリのシネマコミックのような、アニメを切り出したかの …続きを見る
POPEYE 2021年 5月号 [普段使いの東京案内。] POPEYE
これは素晴らしいよ! ポパイの東京特集を読むたびに、数年前に出た「東京に友達が来たら君はどこに連れていくか」という切り口が最高だったな~って思ってたんだけど、今回の切り口もそれに匹敵するくらい素晴らし …続きを見る
UNDERTALE art book UNDERTALE
東京ゲームショーの会場で購入
一般書店にも、アマゾンにも流通していません
もともとはキックスターターの返礼品だったらしい
それを日本語訳したもの
アンダーテールの資料としてこれ以上の本ない …続きを見る