ライブハウス・ロフトの立ち上げから1984年のロフト解散宣言までをロフトプロジェクトの創業者である平野悠さんが綴った本。日本のロックの夜明けであり、ライブハウスのはじまり。先日読んだ『渋谷音楽図鑑』とリンクする話が多く、文化は確かにここで興っていたんだなあと。ロフト以前には(少なくとも東京には)ライブハウスはなく、ロフトの歴史が日本のライブハウスの歴史。今日のロックカルチャーもロフトによって形成されている部分が確実に存在する。各時代のライブスケジュールが掲載されており、ティン・パン・アレー、サザンオールスターズ、RCサクセション、ルースターズ、じゃがたら、BOOWY……と「ロフトが文化を作るんだ!」という自負と熱量が伝わってくる。貴重。そのひとこと。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
東と西の語る日本の歴史 網野善彦
日本中世史を専攻している歴史学者、網野善彦が1982年と、比較的初期に著した日本の通史。といっても、弥生時代から始まり、著者の専攻分野だった応仁の乱、戦国時代や北条早雲の活躍した時代で著述は終わる。タ …続きを見る
OPUS 《完全版》 今敏
今やアニメーション映画監督として有名な今敏さんが1995年に描いたマンガの復刻完全版です。1995年に描かれたといっても世の人の99.9%は読んだことがないと思うのでネタバレに配慮してストーリーについ …続きを見る
ARIA The CREPUSCOLO 天野こずえ
ARIAの映画の予告パンフレット? 15周年記念パンフレット?みたいなものです。
パンフレットです。パンフレットなのに書き下ろしマンガが70ページ近く載っててヤバいです。ARIAファンはマストバイ。 …続きを見る