/
2021/10/29
2006年に出た本を今さら読む理由なんてあるのだろうかと思いつつ、読むならば少しでも早いほうがいいだろうということでこのタイミングで読みました。昨年出た銀杏BOYZの『ねえみんな大好きだよ』の中にこの頃の峯田がいてびっくりして、読むなら今だなあと。
銀杏BOYZの峯田和伸が2004年から2005年にかけて書いていたブログを書籍化したものです。
アーティストの日記本でいうと、RADWIMPS野田洋次郎の『ラリルレ論』は、野田洋次郎の歌詞みたいな文章が全編に渡って続くけど、峯田の本は、峯田のMCまんまだなあと思いました。というかMCと日記の内容がまったく同じで、本当にこういう人なんだと感動しました。
この時期の銀杏BOYZは、初のアルバムを二枚同時リリースしたり、RIJFで全裸になったり、マネージャー江口が抜けたり、他人から見ても大変な時期なわけです。
この本で峯田はいろんなことに感動します。夕焼けの美しさとか、女子高生の美しさとか、サニーデイ・サービスの曲とか、ファンの言葉とか。それらに対する感謝の表現が、峯田の素晴らしさそのものだなあと思いました。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
A・LI・CE [アリス] HIROSUKE KIZAKI MEMORIAL EDITION 木崎ひろすけ
前回に引き続き木崎ひろすけ作品を読んでいます。
めちゃくちゃ面白いなあー。でも未完なんだよなあー。絶対に続きを読むことができないんだよなあー。
どんな形であれ作品を完結させてくれる人の素晴らし …続きを見る
編集とは何か。 奥野武範(ほぼ日刊イトイ新聞)
ほぼ日の連載をまとめたもの。
8名の敏腕編集者に、編集という仕事とはどういうものかを聞いています
この本を見てまず思ったのが、文体がほぼ日だな、ということ
ほぼ日のやわらかい文体で書かれてい …続きを見る
ロッキング・オン・ジャパン 2024年 07 月号 ROCKIN'ON JAPAN
小柳さんのインタビューが読めることを幸福だと思う
Adoという、情報のとっかかりが歌しかない人に対して、ここまで深いことが訊けるんだという教科書というか……神がかり的なインタビューというか……
…続きを見る
日本車大図鑑 第2版 菊池憲司
これはスゴイ!
日本の乗用車のほぼすべてが詰まった本
現在までの全自動車のカタログ的な本ないかなって探してたんです。
年度ごとのムック本はあるものの、アーカイブ的な本がなかなか見つからなくて …続きを見る
美術手帖 2012年1月号 No.962 <特集 : 世界のアートマーケット> 美術手帖
アートはどうやって価値が上がり、どうやって値段が付けられ、ギャラリーはどういう仕事をして市場を作っていくのか
日本のアートマーケットは小さい
絵を買うことも一般的ではないし、ギャラリーに行くと …続きを見る
ビッグ・サーの南軍将軍 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
ブローティガンのデビュー作。日本では『アメリカの鱒釣り』のほうが先に翻訳されたが、アメリカではこちらのほうが先に出版された。
ブローティガンの著作の中で2番目に長く、もっとも小説らしい小説とのこと。 …続きを見る
ROCA: 吉川ロカ ストーリーライブ いしいひさいち
いしいひさいちさんがコミティアとかホームページとかで自費出版本を出されているということを2~3年前に知りました。
自費出版本は売り切れたらそれでおしまいだそうで、2~3年前に見たときにはドーナツブッ …続きを見る
水と手と目 豊井祐太(1041uuu)ピクセルアート作品集 豊井祐太
現代ピクセルアートの最高峰・豊井さんの画集
豊井さんがネットに発表している絵はループアニメが多いんだけど、それを本ならではの形に落とし込む作業も行われていて楽しい
豊井さんの絵ってドット絵なん …続きを見る