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2021/10/29
2006年に出た本を今さら読む理由なんてあるのだろうかと思いつつ、読むならば少しでも早いほうがいいだろうということでこのタイミングで読みました。昨年出た銀杏BOYZの『ねえみんな大好きだよ』の中にこの頃の峯田がいてびっくりして、読むなら今だなあと。
銀杏BOYZの峯田和伸が2004年から2005年にかけて書いていたブログを書籍化したものです。
アーティストの日記本でいうと、RADWIMPS野田洋次郎の『ラリルレ論』は、野田洋次郎の歌詞みたいな文章が全編に渡って続くけど、峯田の本は、峯田のMCまんまだなあと思いました。というかMCと日記の内容がまったく同じで、本当にこういう人なんだと感動しました。
この時期の銀杏BOYZは、初のアルバムを二枚同時リリースしたり、RIJFで全裸になったり、マネージャー江口が抜けたり、他人から見ても大変な時期なわけです。
この本で峯田はいろんなことに感動します。夕焼けの美しさとか、女子高生の美しさとか、サニーデイ・サービスの曲とか、ファンの言葉とか。それらに対する感謝の表現が、峯田の素晴らしさそのものだなあと思いました。
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