/
2021/10/29
前号の2016で「新人を発掘し始めた」って書いたんですけど、この年は思いっきり新人ばっかりですね。2013年の号は絵画だったり、イラストだったり、チープアートだったり、その界隈で伝説級の人ばかりが載っていてとても格調高く、天上人大集合みたいな夢の本だったんですけど、この年は新人ばかりで、それはそれでこの本の今後の戦略として意味があることかもしれないけれど、やっぱり戸惑いはあります。
自分の興味外の絵に出会う楽しみが減ってしまったなあと思いました。
根はしっかりしているいい本なんですけど。時代に迎合して尖っていた部分がなくなってしまったなあと感じています。
でもレジェンドを何回も紹介するよりは新陳代謝を計ったほうが健全だし…うーん。
ただ、天上人を蹴落とす力をもったイラストレーターばかりかと聞かれると疑問が残ります。
日本一のイラストレーター本なんだからそれを肝に銘じて作っていただきたい。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち 榎本幹朗
めっちゃくちゃ面白かった
レコード、ラジオ、CD、カセット、ウオークマン、mp3、iPod、ストリーミングなどさまざまなテクノロジーが生まれた時代背景と、
新しいテクノロジーを普及させるために開発 …続きを見る
美術手帖 2012年1月号 No.962 <特集 : 世界のアートマーケット> 美術手帖
アートはどうやって価値が上がり、どうやって値段が付けられ、ギャラリーはどういう仕事をして市場を作っていくのか
日本のアートマーケットは小さい
絵を買うことも一般的ではないし、ギャラリーに行くと …続きを見る
ロッキング・オン天国 増井修
洋楽誌『ロッキング・オン』の編集長を1990年から96年にわたり勤めてきた増井修さんの解雇エッセイならぬ回顧エッセイ。
増井修ファンはロッキング・オンとの裁判の経緯が知りたいところだろうけど、そのあ …続きを見る
ニューレトロ イラストレーション-〝懐かしくて、新しい〟を表現するクリエイターズファイル- パイ インターナショナル
tofubeatsのCDジャケットとか、『スローモーションをもう一度』みたいな、80~90年代のマンガやアニメの影響を色濃く残したイラストを「ニューレトロ」とこの本は呼んでいます。ニューレトロとはもと …続きを見る