小柳さんのインタビューが読めることを幸福だと思う
Adoという、情報のとっかかりが歌しかない人に対して、ここまで深いことが訊けるんだという教科書というか……神がかり的なインタビューというか……
AdoがJAPANに初登場したときはいちおう初ライブを終えたタイミングではあったけど、そのライブと音源しかとっかかりがなくて、それなのにとんでもないところまで潜っているインタビューでした
今回は国立競技場という日本最大の会場でのライブ直後で、しかも何回か会ったうえでのインタビューというアドバンテージはあるものの、でも基本的には歌とライブという、みなさんが目にしているものとまったく同じ材料しかないなかで、深海まで潜っているし、Adoの聡明さにも驚く
Adoの考えていることが、あの数少ない情報からすべて伝わっている
脳内でツーカーな感じ
ロッキング・オンという会社からは、タナソーさんの伝説のレディオヘッドの「助けて」だったり、山崎さんのELLEGARDENのDVDに書かれた激エモテキストだったり、世に残る名文がいくつか生み出されているんだけど、Adoへの小柳さんインタビューもそれに比肩する内容だと思う
もっと評価されるべき
個人的に小柳さんのことを知っているんだけど、小柳さんってコミュニケーションの人だと思うんですよ
なのにどのライターや編集者よりも名文を書いて、文章力でも他を圧倒しているのが本当にすごい
誇張無しで、小柳さんのAdoインタビューが読めるのって幸せなことだよ
歌声しかわかりません、インタビューしてくださいって言われてここまで潜れる? 無理だよ
マジですごい
神業
芸術
でもだれもこの本当のすごさに気づいていない
気づいてくれ、この偉業に