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2023/12/26
数年前にマンガ編集者のトークショーに行きまして。阿佐ヶ谷ロフトA系の。そこでコミックビームの奥村編集長に「これまで出会ったなかで一番の天才漫画家は誰ですか」みたいな質問が飛びまして。奥村さんの回答が木崎ひろすけでした。
そのトークショーの直後に木崎ひろすけ作品を買ってはみたものの(すべて絶版でヤフオクで数千円)、木崎ひろすけさんはとっくに亡くなっていたり、奥村さんの言葉の重さだったりでなかなか手が伸びず、買ってから数年後の今ようやく読めるようになりました。
天才ですね。
天才だあ。
奥村さんは木崎ひろすけのことを「一冊描ききる力がなかった」「こちらも最大限の努力をした」「どれだけ手を尽くしてもダメだった」と語っていて。
木崎ひろすけ作品ってすべて未完なんです。
たぶん漫画家にならなければ急逝することもなかったんだろうなあという繊細さが作品にも表れていて。
でも普通の職業に就くこともできなかっただろうなあと思ったりして。
アドセンス336×280レクタングル(大)
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