すごいなあ
よくこんなこと思いつくなあ
富士山を登っていたらエベレストが現れて、さらにそのエベレストからマグマが溢れてきたみたいな感じ
レベルが違う
空想系SFって言うのかな
たとえば僕がSF小説を書くとして、
宇宙エレベーターってあったらこんな感じかな、
スペースデブリがあるからなんとかしなきゃいいけないな
宇宙エレベーターに鉄板を張り巡らせる話にしようかな
でもそんな宇宙エレベーター、重みで崩れちゃうだろうな
みたいな、誰でも思いつくレベルのものしか作れないと思うんです
で、ほかのSF作家はこれより遥かに優れた物語を作っているわけですね
アンディ・ウィアーに関しては、ほかのSF作家ですら「マジかよ」って思っているんだろうなっていう、他のSF小説ですら読んだことのない世界が広がっています
人間が想像できることでできないことはないといわれているし、確かに本書のテーマ自体は過去の人間も考えてきたことでもあります
でもそれを破綻なく極上のエンターテイメントに仕上げるアンディ・ウィアーの凄さ
世界のSF脳の最高峰だと思います
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