現代最高のSF作家 テッド・チャンの2冊目の本
寡作なため17年で2冊しか本が出ていない
1984年のときにも書いたけど、僕は短編が刺さらないらしい
SFは壮大であってほしいという願いがある
人類が到達できることのない地平に連れて行ってほしいと思っている
半径3メートルで終わる世界のものを読まされても……というのがある
テッド・チャンは現代最高のSF作家、というのはSFマガジンの形容句だが、このくらいの短編ならほかにもいろんな書き手がこのレベルまで行けそうな気がする、というのは僕がSFを知らなすぎだからでしょうか
本書では「不安は自由のめまい」という短編が最高でした
矛盾やあらがなく、かつ読者の想像を超える展開
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
HERE ヒア リチャード・マグワイア
『バーナード嬢曰く。』という読書マンガがありまして。作者がSF読みだからSFの本ばかり紹介されるんですけど、このリチャード・マグワイアの『HERE』は絵本みたいで読みやすい、とのことだったので挑戦して …続きを見る
100話で心折れるスタートアップ えい
スタートアップの落とし穴を100ワニ形式でまとめた本
スタートアップあるある4コマと、その4コマにまつわるコラムの構成
めっちゃ面白かったですねえ
見につまされるようなつらい話ばかり
ツイ …続きを見る
ストーナー ジョン・ウィリアムズ, 東江一紀
たいていのひとは夢に満ち溢れた青年時代を送り、年をとるにつれて何者にもなれない自分を自覚し、何者にもなれないまま死んでいく
だが、この世界は無数の名もなき一般人で成り立っている
人生はつらく厳 …続きを見る
キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 西尾維新
西尾維新読者は西尾維新を信用していない。
それはつまらないとかそういう意味ではなく、主人公が抱いている感情や、登場人物たちの発言や、繰り広げられている舞台そのものが嘘である、という意味で。
だから …続きを見る
On Kawara: Date Paintings in 89 Cities on Kawara, Karel Schampers
河原温というアーティストのすごさを最近知りました
河原温のdate paintingはだいぶ前に東京都現代美術館ですでに見ていて、面白い作品だなーという記憶がありました
つい最近まで存命だった …続きを見る
鳥山明 THE WORLD 鳥山明
鳥山明先生……亡くなられましたね……
各書店で追悼フェアが行われていますね
とっくに絶版になっていたと思いこんでいたこちらの画集も書店で店売りされていたので購入しました
奥付を見たら2020年に …続きを見る