蒼井優のアメリカ旅行紀。といってもほとんどが写真で、帯にも「写真集」って書いてあるからこの本は写真集として出版されたんだろうけど、載っている写真はホテル周辺、室内、その辺の道、サービスエリア的な場所、どこにでもあるさびれたレストランなど、フォトジェニックとはかけ離れたなんでもない場所ばかり。
でもそれがめちゃめちゃ魅力的で、各写真についている蒼井優の一言が胸をギュッと掴む。
「なんだか幸せで照れくさかった。」という一文は、絶対に自分の文章でもどこかに使いたいと思った。
蒼井優の特別ファンというわけではないけれど、ファンでなくても心が掴まれるほどこの本はセンスの塊。素晴らしいです。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車。 Casa BRUTUS
現在でもデザイン的に引けを取らない名車を集めた本
表紙のワーゲンゴルフをはじめ、ルノー 4やフィアット500など、みんなが納得する名車ばかりがラインナップ
旧車とまではいかない80~90年代の車が …続きを見る
アートの値段-現代アート市場における価格の象徴的意味 オラーフ・ヴェルトハイス, 陳 海茵
ギャラリーってみなさん行かれますか?
個人のイラストレーターさんだったりアーティストの方が個展を行うような、作品だけが置いてある30平米くらいの小さな空間
ギャラリーってどこも壁は真っ白で、絵 …続きを見る
独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 読書猿
分厚い! 重い!
800ページ!
総重量、2キロくらいあると思います
この圧力、いまいちばん書店で目を惹く本でしょう
書名の通り、独学のやりかたをまとめた本です
やる気の出し方、学び …続きを見る
4C Katsura Masakazu illustrations 桂正和
現在、池袋で開催中の桂正和展に行きまして、「桂正和の絵が見てえ~!」という気分になったので購入。
桂正和、今年で漫画家業40周年で、そういうタイミングって画集だったり図録だったりが出てしかるべきだと …続きを見る
ロッキング・オン天国 増井修
洋楽誌『ロッキング・オン』の編集長を1990年から96年にわたり勤めてきた増井修さんの解雇エッセイならぬ回顧エッセイ。
増井修ファンはロッキング・オンとの裁判の経緯が知りたいところだろうけど、そのあ …続きを見る