小説

僕と妻の1778話

『アメトーーク!!』の読書芸人の回か、なにか本を大きく扱った番組で取り上げられていて、この本を読んだ出演者たちのリアクションがすごかったので読んでみようと思って買いました。番組で紹介されていたのは新書 …続きを見る
BY: takahashikazuna

カラマーゾフの兄弟

自分はいままでなんて無意味な本ばかり読んできたのだろうと、この本に込められた圧倒的な意思にうちひしがれました。 宗教、恋愛、心理、階級、犯罪、裁判、家族、金、ここには書ききれないほどのあらゆるテーマ …続きを見る

俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

桜木ワールド全開のエンタメ小説だ。カルーセル麻紀の青春時代を描いた「緋の河」、怪我によってステージから降りたストリッパーがショーパブ経営を経て復活する「裸の華」など、夜の歓楽街を舞台に数々の作品を出し …続きを見る

葛橋

表題作など3作の中編を収録した小説。表題作の「葛橋」は妻の突然の事故死のショックから立ち直れない男が、故郷の高知に帰ってきて、葛の吊り橋を渡り、似たような境遇の女のもとに通い…という話。葛で編んだ橋は …続きを見る

道祖土家の猿嫁

土佐の、おそらく仁淀川と思われる、贄殿川流域の山村を舞台にした大河小説だ。かつて士族だった村の名主に嫁いできた、その容貌から猿嫁と呼ばれた蕗の、明治から昭和に及ぶ90年あまりの人生を描いている。明治初 …続きを見る

パライゾの寺

パライゾとはポルトガル語で楽園・天国を意味し、隠れキリシタンが崇めたところだ。幕末から20世紀半ばにかけての土佐の民俗を、宮本常一と思しき学者に人々が話すところから物語がはじまる、7つの短編集で、表題 …続きを見る

梟首の島

上下巻で800ページを超える分量もあり、少し読み進めるのが辛いかもしれないが、明治維新後の自由民権運動と女性の権利向上を真正面から捉えた大作だ。梟首とは処刑され、晒された首のことだ。物語は、父親が西南 …続きを見る

鬼神の狂乱

江戸時代末期、高知県の山間部の農村を舞台に、狗神憑きとみられる集団ヒステリーが起きた。踊り狂うのは、いずれも貧しい小作人ばかり。その狂乱の推移が村の娘みつと庄屋の老旦那、そして派遣された武士たちの目線 …続きを見る

出星前夜

島原の乱を扱った大著だ。島原半島の地名や農民の名前、そして松倉家の苛政や凶作が描かれ、読みにくいかもしれない。だが読み進めるうちに、天草や島原に住んでいる農民たちはかつて朝鮮半島にまで戦に出かけた武人 …続きを見る

山妣(やまはは)

山妣と書いて、やまははと読む。いわゆる山姥(やまんば)の物語なのだが、2段組で約500ページと分量がかなり多い。舞台は明治末期になっても江戸時代と変わらぬ暮らしが続く、越後の豪雪地帯。しかも季節は鳥居 …続きを見る

土の記(上)(下)

圧倒的な描写の小説だ。奈良の中山間地、過疎の里山で農事に勤しむ70代の男が主人公だ。交通事故に遭い、植物状態のまま16年寝たきりだった妻を冬に失った年の梅雨から、翌年までの男の暮らしが、精彩に描かれる …続きを見る

ダムヤーク

文章がうまい人は、何を書いてもうまい。 村上春樹は小説が素晴らしいのはもちろんのこと、エッセイも面白いし、東京ヤクルトスワローズのホームページに書いた小話ですらも面白い。 同じように、何を書い …続きを見る
BY: takahashikazuna

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