投稿者アーカイブ:dprk

万里の長城

絵本作家と知られるかこさとしが、晩年に手がけた万里の長城を主題に、中国の歴史を絵本に仕上げた。1960年代から絵本作家として知られるかこさとしだが、実に多才で精力的で、この作品は2011年、著者が85 …続きを見る

味噌・醤油・酒の来た道 日本海シンポジウム 日本海沿岸諸民族の食文化と日本 , , ,

富山で行われた環日本海文化圏のシンポジウムで、まず3回行われた基本的なテーマから発展し、食、住、衣と3回、合計で6回行われたシンポジウムのうちの4回目、食文化を中心に行われた講演集。1981年からまず …続きを見る

会津執権の栄誉

東北の名門、会津を代々の領地とする芦名氏の興亡と、その芦名氏に仕える家臣団を描いた歴史小説。戦国末期、芦名氏は当主が相次いで亡くなり、常陸の佐竹氏から養子を迎えることにした。佐竹から来た家老たちが芦名 …続きを見る

孤蝶の城

カルーセル麻紀の青春時代を描いた「緋の河」の続編となる小説。大胆な虚構を構築したであろう前作と比べると、今作は華々しいデビューを飾ってからのゲイボーイの伝記というか、どうしても実在の人物の行動録みたい …続きを見る

潮待ちの宿

歴史小説の名手が描く、港町を舞台にした人情もの。主人公は戦国武将や歴史人物ではなく、宿屋で働く娘だ。口減らしで奉公に連れてこられた。場所は備中笠岡。かつては賑わっていたが、河川の土砂が堆積し、大型の船 …続きを見る

忍びの者 その正体 忍者の民俗を追って

民俗学を研究している著者が、古文書などによって忍者の有様について考察している。4つのケースを元に忍者について考察しているが、その実態は戦国武者、支配層によって金銭で雇われた集団で、偵察や橋の寸断などを …続きを見る

ボニン浄土

1840年、幕末までもう少しという時代、気仙沼で船乗りになった男は、荒天による漂流の末、南洋の離島に命からがらたどり着いた。島は江戸時代初期、小笠原諸島という名前がついた日本の領土ではあったが、無人島 …続きを見る

東と西の語る日本の歴史

日本中世史を専攻している歴史学者、網野善彦が1982年と、比較的初期に著した日本の通史。といっても、弥生時代から始まり、著者の専攻分野だった応仁の乱、戦国時代や北条早雲の活躍した時代で著述は終わる。タ …続きを見る

JR上野駅公園口

2020年の全米図書賞の翻訳文学部門を受賞した作品。どんな内容かと思ったら、想像以上にしんどいというか、考えさせられる作品だった。主人公は上野の公園で暮らすホームレス。柳美里は、彼を平成天皇と同じ年、 …続きを見る

民俗のふるさと

実にいまから60年近く前、1964年に刊行された書籍が何度か形を変え、2011年に文庫化されたものだ。初版の刊行から数ヶ月後に東京五輪が開かれており、沖縄の日本返還はこれからまだ8年も先のことだ。こう …続きを見る

日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」

中世史の学者、というよりも当時の論壇のスター的存在になっていた網野善彦の論考や講演集。いずれも1980年から90年代半ばにかけてのもので、この本は1997年に出たから、ベストセラーになった1978年の …続きを見る

王城の護衛者

『竜馬がゆく』、『燃えよ剣』などを新聞や週刊誌に連載中の1960年代半ばに、それらと並行して書かれた幕末ものの中編集。 表題作の「王城の護衛者」は京都守護職を命じられた松平容保の命運を、会津松平家の …続きを見る

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