/
2025/02/13
益田ミリさんとかアジカンのゴッチとかいい人のいい本をいっぱい出しているミシマ社の社長のミシマさんが出版業界に対する危機感や自社の火の車っぷりを書いた本
なにかに連載されたものではなく、ほぼ書き下ろしで、気持ちが乗ったときだけ書く、という形式だから文章に常にドライブ感がある
序文を書くのに5年かかり、あとは書くべきことが見つからない日々
そして訪れるミシマ社の倒産危機と紙への希望
ミシマ社がいい本をいっぱい出している理由がわかるなあ
とにかくフットワークが軽い
どこへでもすっ飛んでいくし、仕事したいひとにはとにかく連絡を取る
編集者ってあらゆる職業の中でもなんでもできる理想の仕事のひとつだと思うんだけど、みんな忙しくて日々の仕事で精一杯になってしまう
連絡もメールか電話、あこがれの人に仕事を依頼するのもおっかなびっくり、その地位をフルに使えているひとってあんまりいない
ミシマさんの行動力と情熱は、編集者という職業の可能性を教えてくれる
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
鋼の錬金術師 20th ANNIVERSARY BOOK 荒川弘
鋼の錬金術師、20周年記念本
鋼の錬金術師展で購入
一般書店には流通していないかも…。amazonでは買えます。
映画のパンフレットだけに載った漫画だったり、ゲームソフトの説明書だけに使われ …続きを見る
音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち 榎本幹朗
めっちゃくちゃ面白かった
レコード、ラジオ、CD、カセット、ウオークマン、mp3、iPod、ストリーミングなどさまざまなテクノロジーが生まれた時代背景と、
新しいテクノロジーを普及させるために開発 …続きを見る
影との戦い ゲド戦記 アーシュラ・K.ル=グウィン, 清水真砂子
読んだ第一印象としては「ハリポタみたいだなあ」でした
もちろんこっちのほうが古いんだけどね
『ゲド戦記』といえば日本ではジブリの映画が有名で、その映画がつまらないことも有名で、それと同時に語られる …続きを見る
グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル ベン・モンゴメリ, 浜本マヤ
先日読んだ今日マチ子さんのエッセイの中で、何度も読み返す大好きな本として本書が挙げられていたので読んでみました
1955年、女性ではじめてアパラチアン・トレイルという3,500kmの山道を大きな …続きを見る
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? フィリップ・K・ディック, 浅倉久志
『ブレードランナー』の映画を先に見ていて、しかも見たのが2010年とかだったので
「古い映画だなあ」としか思わなかったんだけど、本を読み返したら「映画もちゃんと見返さないとなあ」という気分になった
…続きを見る
江口寿史美人画集 彼女 江口寿史
江口寿史さんの彼女展に行きまして。江口寿史ってずーっと絵がうまいなあーすごいなあーと感銘を受けて5万円くらいする複製原画まで買ってしまいました。
江口寿史の絵って5年10年では消費されないところがす …続きを見る