/
2023/12/28
羽海野チカさんが手掛けたFGOのキャラクター・オベロンが産まれるまでを描いた同人誌。自費出版本。
ひとつのキャラクターを産み出すだけなのに、ひとつのキャラクターを産み出すことの大変さが質量となって現れている。無数のスケッチ、試行錯誤の数。
他人の脳内にあるキャラクターを具現化させることの難しさ。
自分のキャラクターは自分の脳内にあるものをそのまま描けばいい。だから、今までラノベの挿し絵とかコミカライズみたいな、誰かの一次創作あってこその仕事をちょっと見くびってた部分があったんだけど、こんな苦難を見てしまったらとてもそんなこと言えない。
羽海野チカさんは誠実なひとなんだと思う。羽海野チカさんは自分のことを誠実だとか考えたことすらないかもしれないけれど、心の底から誠実じゃないとこんなにひとつのキャラクターと向き合えない。
魂の本でした。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
みどりいせき 大田ステファニー歓人
衝撃
誰の文体にも似ていない
自由
地球規模のゆらめき、量子規模のゆらぎ、若者の心情を並列に直結させ2023年に最大の輝きを放つ言葉で東京の日常を綴る
これ、僕が田舎住みの学生時代に憧れた東京 …続きを見る
パルプ・ノンフィクション: 出版社つぶれるかもしれない日記 三島邦弘
益田ミリさんとかアジカンのゴッチとかいい人のいい本をいっぱい出しているミシマ社の社長のミシマさんが出版業界に対する危機感や自社の火の車っぷりを書いた本
なにかに連載されたものではなく、ほぼ書き下 …続きを見る
韃靼疾風録〈上〉〈下〉 司馬遼太郎
司馬遼太郎の作品は小説に限っても多くあるが、そのほとんどが1960年から1980年代の、わずか20数年に書かれている。その最後の小説が『韃靼疾風録』だ。以降、司馬は小説は書かなくなり、随筆か紀行文のみ …続きを見る
Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車。 Casa BRUTUS
現在でもデザイン的に引けを取らない名車を集めた本
表紙のワーゲンゴルフをはじめ、ルノー 4やフィアット500など、みんなが納得する名車ばかりがラインナップ
旧車とまではいかない80~90年代の車が …続きを見る
定本ライブハウス「ロフト」青春記 平野悠
ライブハウス・ロフトの立ち上げから1984年のロフト解散宣言までをロフトプロジェクトの創業者である平野悠さんが綴った本。日本のロックの夜明けであり、ライブハウスのはじまり。先日読んだ『渋谷音楽図鑑』と …続きを見る