著者の國友公司さんは、大学時代から東南アジアのヤバいところにいったり、この本を書く前には西成に3ヶ月間住んだり、ヤバいところ耐性がかなりあるひととお見受けしました
罰ゲーム的に飯の種的にイヤイヤ歌舞伎町に住んでいるのではなく、ちゃんと知的好奇心を持って歌舞伎町を書くことを決めたひと
筆者は『殺し屋イチ』で有名なヤクザマンションに住むところから始めます
そこで出会う飲み屋の店員や、外国人のキャッチ、ホス狂、ホストなどから歌舞伎町はどんな街なのか、なにが行われているのかを探っていきます
だけど、浅いなあ
知らない情報って、区役所通りの黒人から簡単にドラッグが買えることくらいでした
それ以外知ってた
歌舞伎町にめったに行かない僕でも知ってた
浅い
深く書くとヤクザから追われたり、関東連合の暴露本を書いたひとみたいになってしまうからね、自分の身かわいさもあるけどね
でもあっさいわ
線ではなくて点の取材でしかない
歌舞伎町がどういう流れで、どういう文化ができて、どういう人種が入ってきて、今日の歌舞伎町はこういうことになっている、という本にする。俺なら
ただ飲み屋のひと、ホスト、スカウト、ホス狂、風俗嬢、売人に取材しただけ
ひとりの視点から語られる歌舞伎町でしかない
歌舞伎町という縦にも横にも強大な歓楽街を、豆電球で照らして目に入った部分だけを書いている感じ
もっとマニアックで、濃厚で、ブラックでよかったと思いますよ
歌舞伎町になんのゆかりもない俺のほうが筆者よりヤバいこと知ってるもん
このまま歌舞伎町10年くらい住み続けて、日本を脱出するときにとんでもない本を書いてくれることを期待