はじめて桑田佳祐の書く文章を読みました
桑田佳祐ほどの大物なら語り起こしかライターが書いた文章だろうな、と思っていたらガチで桑田佳祐さま御本人が執筆されていることを奥様が証言されていてびっくりしました
本書はコロナ直前の2019年に週刊文春で連載が始まったエッセイを一冊にしたもの
テーマは桑田佳祐のルーツ、サザンオールスターズの成り立ち、思い出のライブ、交遊録、地元茅ヶ崎についてなどなど
文中で「アタシは人見知りでできれば知らないひとと関わりたくない」と書いてあり、確かにミスチルとの「奇跡の地球」以外は桑田佳祐が著名なミュージシャンとコラボしてるのはパッと浮かばず、
世間一般から想起される桑田佳祐というキャラクターとのギャップが興味深かったです
それほどまでに桑田佳祐という人間を知らなかった
ちょうどコロナ禍に突入し、ステイホーム時の桑田佳祐の状況や、無観客ライブのことが綴られていて、タイミング的にもなにか導かれるものがあるように思いました
桑田佳祐がどんなにシリアスなことを言おうとも深刻に受け止められなかったり、どうしてもポップになってしまうことが『ポップス歌手の耐えられない軽さ』というタイトルににじみ出ていて、桑田佳祐は言葉のひとであることを感じると同時に、このタイトルをつけた意味を考えさせられました
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
Million Onion Hotel「秘蔵の開発ノート」 OnionGames
かつて「moon」という伝説のRPGを作ったUFOチームのメンバーが作った「Million Onion Hotel」というゲームアプリの開発ノート。
まぎれもなくUFOチームは天才集団で、でも寡作で …続きを見る
Distance わたしの#stayhome日記 今日マチ子
コロナ禍になってから、今日マチ子さんがTwitterで発表しつづけてきたイラスト日記を書籍化したもの。
創作は救いだ。誰にも会えずどこにも行けず心が蝕まれていく。創作活動は自分との向き合いだ。自分に …続きを見る
高田馬場アンダーグラウンド 本橋信宏
鶯谷、渋谷円山町、上野、新橋など山手線の各駅前を「異界」としてとらえ、取材してきた本橋が5番目に選んだ街は、高田馬場だった。所沢で生まれた本橋の父親は、戦後間もない頃に早稲田工業高校を卒業し、西武鉄道 …続きを見る
ILLUSTRATION 2016 SE編集部
2015年版がなぜか発売されていなくて2016年に飛びます。(合ってますよね?)
いままでは「どこかで絶対目にしたことのあるイラスト」が載っているような、大物中心の本だったんですが、この年から新人発 …続きを見る
令和元年のテロリズム 磯部涼
「川崎市中1男子生徒殺害事件」をきっかけに川崎の不良や在日といった暗部と、そこから這い上がり連帯する人々を描いた「ルポ川崎」の著者・磯部涼が、登戸の殺傷事件、それに触発された元農林水産省事務次官による …続きを見る
ニッケルオデオン 赤 道満晴明
道満晴明は唯一無二である。そして天才である。異論は認めない。彼が紡ぎ出すこのショートショートの世界は誰にも真似できない。胸キュンもシュールもBLもキチガイもグロもユーモアも全てが詰まった8ページ13編 …続きを見る
VISIONS 2021 ILLUSTRATORS BOOK pixiv
池袋の西武百貨店でEX_VISIONSというpixiv主催の展覧会やってまして、そこで売ってました。図録かなーと思ったら2020年pixiv人気クリエイター総まとめ本みたいな作りでびっくり。展覧会にあ …続きを見る
On Kawara: Date Paintings in 89 Cities on Kawara, Karel Schampers
河原温というアーティストのすごさを最近知りました
河原温のdate paintingはだいぶ前に東京都現代美術館ですでに見ていて、面白い作品だなーという記憶がありました
つい最近まで存命だった …続きを見る
映像研には手を出すな! 大童澄瞳
既刊5刊 連載中 (2020年5月2日時点)
このサイトでは「作品は最終回を見てこそ評価が決まる」という想いから、完結した作品のみをレビューしてきました。
ですがそれだと連載中の作品を応援でき …続きを見る