タイトルの通り、北欧神話と伝説を現地の研究者がまとめた本
どのエピソードも4ページくらいで終わり、めでたしめでたしとつくような内容で気軽に読める
主に口伝で残っている数々の伝説がまとめられています
北欧神話について書かれたはじめての本は紀元後98年に書かれた『ゲルマニア』
北欧神話というのはゲルマン人に残る伝説で、ゲルマン人は文字を持たなかったため、ローマ人のタキトスがそれを『ゲルマニア』としてまとめました
率直な感想としては、北欧神話って意外とボリュームがないんだな、と思いました
90ページがトールとかオーディンとかラグナロクとか神々の話で、200ページが龍殺しのシグルドとか人間の話
あの有名なユグドラシルもたった一文程度でしか載っていないし(「葉が世界を覆うほど大きいユグドラシルという樹がある」程度)、そんなわけないだろうと思ってしまうわけですよ
なので点数はつけられないなあ……
あと、文字の本だと誰がどんな見た目をしているとか浮かばないわけですよ
ゲームとかをやっていると本来のオーディンとかトールとかどんな見た目をしてるのか気になるじゃないですか
だから図解の本のほうがいいなあと思いました
でも2000年前の口伝でしか残っていない神話に「見た目を教えてくれ!」っていうのは無理な注文なのかなあ……
スカディにしろブリュンヒルデにしろ、一応は神話の人物じゃないですか
その神話を日本のソシャゲは半裸の美少女化しているわけじゃないですか
神話とか聖書とかそういうものに対する教養を得るたびに、美少女化って大丈夫なのか? って思いますね
『聖☆おにいさん』のときは「日本がまたやりやがった!」みたいな海外のコメントに対して「こんな発想ができる日本ってすげえだろ」みたいな反応だったと思うんです。
でも今だったら許されないだろうなあ……
神をこういうふうに改変するってどうなんでしょうね
向こうでいうオーディンやトールってどのくらいあがめられてるものなんでしょうね
キリスト教のイエスに値するレベルだったら絶対に許されないですよね
聖徳太子を美少女化に近いものでしょうか
街宣車に囲まれそうですね
本を読む感じ、『桃太郎』とか『金太郎』とか、昔話に近い印象を受けました
桃太郎の美少女化だったら全然許される気がする
ロキは嘘をついてばかりいるので口を縫われてしまいました、めでたしめでたし
とかまさに昔話だし
どちらにしろ北欧神話に対するリテラシーが足りないのでもっと勉強します