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2023/12/27
アメリカ人のユーモア作家と日本人女性との恋を描いた小説。アメリカ人のユーモア作家というのはおそらくブローティガン本人で、ここに書かれていることも大部分が本当なのでしょう。
めちゃくちゃエロいです。
官能小説より官能的。
日本の官能小説って、白ブリーフを履いた汚ならしい男が出てきて、実用的なエロばかりが綴られるものですが、この本は映画みたいな美しい詩的なセックスが描かれています。『9songs』みたいな。
『アメリカの鱒釣り』や『芝生の復讐』みたいな、半自伝的作品でした。
ブローティガンならではの詩的な表現が素晴らしい。
思考のなかで助けを求めたときには、「大海で溺れかけている船乗りが板切れにしがみつくように、それらの考えにしがみついた」とか、
女性が寝返りをうつときには、「雪子は本のページをめくるように寝返りをうった」とか、
言葉の使い方が美しいなあと思う。
これも手元に置いておきたい本なんですけど、絶版なんですよね…。文庫化されないかなあ。
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