230ページを1日で読みきってしまった
浅野いにおさんの2018年から2019年にかけての日記。自動車免許を取り、家を買い、鳥飼茜さんと結婚した年
浅野いにおさんって本当に空虚なひとなんですね
親から愛情を注がれなかった人間はその反動でめちゃくちゃ愛を求めてしまうか、浅野いにおさんのように愛が欠損していることが当たり前の人間になってしまうんだなと思いました
浅野いにお作品を一言で言うと「空虚」だと思う
あれは空虚を描こうとしてるのではなくて、浅野いにおから生まれるものを描いているだけたったんですね
結婚や家の購入といったトピックはあるものの、それを粒立てるでもなく淡々と日常が綴られていて、それが今の自分の波長とすごく合ってあっという間に読了
人に読まれること、人に評価されることを一切気に掛けていない文体がいい
noteやブログ、Twitterに「ひとに評価されたい文章」が溢れ返っているいま、浅野さんの無機質な文章が気持ちよかった
ものすごくどうでもいいことばかり書いていて、浅野いにおファンじゃないなら読む必然性もない。でも浅野いにお作品のフックにちょっとでも引っ掛かっているならすごく府に落ちる本だと思う。ああいう作品が生まれるわけだわあって
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
メディアはマッサージである: 影響の目録 マーシャル・マクルーハン, クエンティン・フィオーレ
スペクテイターという雑誌でマクルーハンという人物を知りまして。一大旋風を巻き起こしたという彼の著作を読んでみたいなと思って読んでみました。
サンプリングで作られた本。文章だけでなく写真やイラストも大 …続きを見る
HERE ヒア リチャード・マグワイア
『バーナード嬢曰く。』という読書マンガがありまして。作者がSF読みだからSFの本ばかり紹介されるんですけど、このリチャード・マグワイアの『HERE』は絵本みたいで読みやすい、とのことだったので挑戦して …続きを見る
ニューヨークで考え中 近藤聡乃
近藤聡乃さんのニューヨークでの暮らしを綴ったコミックエッセイ。
二巻の中盤で、ニューヨークで出会ったアメリカ人の恋人と結婚するんだけど、同じ国際結婚を描いていても、『ダーリンは外国人』と『ニューヨー …続きを見る
anna magazine vol.12 2018年12 月号 anna magazine
「女性のファッションとライフスタイル」がテーマだと表紙には書いてあるんですが、アメリカの風景写真とほんの少しのショップ紹介しかありません。
この本の魅力は、なにも脚色もしてない素のままのアメリカがそ …続きを見る
続・秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本 J・ウォーリー・ヒギンズ
先日投稿した本の新刊。もちろん、最高な写真は前刊で全部使われてるので、1.5軍くらいの写真が中心になってくるんだけど、減点法で点数をつけるより加点法で点数をつける人生でありたい。
路面電車の写真が多 …続きを見る
藤田幸久式モデリングマニュアル―雑多えんたあていめんと。 藤田幸久
先日読んだU井T吾さんのルーツが藤田幸久さんの描かれていた『プラモのモ子ちゃん』にあると知って、藤田幸久さんの本を読んでみました。
『プラモのモ子ちゃん』は版権の関係か書籍化されておらず、藤田幸久さ …続きを見る
フランス車大図鑑 CAR GRAPHIC
この世には、存在しているだけでいい本というものがあります
フランスの大衆自動車の写真とレビューをまとめたもの
プジョー、シトロエン、ルノーといったフランスを代表するメーカーはもちろん、ファセル …続きを見る