近藤聡乃さんのニューヨークでの暮らしを綴ったコミックエッセイ。
二巻の中盤で、ニューヨークで出会ったアメリカ人の恋人と結婚するんだけど、同じ国際結婚を描いていても、『ダーリンは外国人』と『ニューヨークで考え中』はまったく違うんだなあと思いました。
『ダーリンは外国人』は、日本が舞台の物語で、ダーリンは異質な存在なわけです。それをエンターテイメントとして描いた作品。
『ニューヨークで考え中』は、主が「異国で暮らす日本人」なわけです。
でも、「日本人から見たらアメリカはこんなに変だ!」というようなエンターテイメントが書かれているわけでもなく、そこにあるのは淡々した日常で、そこに日本人としてわびさびを感じました。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
ソンブレロ落下す―ある日本小説 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
アメリカ人のユーモア作家と日本人女性との恋を描いた小説。アメリカ人のユーモア作家というのはおそらくブローティガン本人で、ここに書かれていることも大部分が本当なのでしょう。
めちゃくちゃエロいです …続きを見る
ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 超高校級の公式設定資料集 週刊ファミ通編集部
ダンガンロンパ最新作の資料集。こちらも352ページの超ボリューム。ありがたいですね。ダンガンロンパは一作目があまりに素晴らしすぎて2と3はあまり覚えてなくて、資料集を読んでも細部が思い出せませんでした …続きを見る
グランドゼロ [GOD‐GUN世郎<グランドギア>]改題 HIROSUKE KIZAKI MEMORIAL EDITION 木崎ひろすけ
木崎ひろすけ作品をすべて読みきってしまいました。もうこの世に氏の作品はなく、新たに産み出されることもありません。悲しい。
木崎ひろすけ氏のデビュー作です。雑誌の廃刊に伴う連載終了のため、風呂敷を …続きを見る
永い季節 しまざきジョゼ作品集 しまざきジョゼ
しまざきジョゼさんの画集です。しまざきジョゼさんの絵は、人物が風景のひとつだからいい。あざとさがまったくないイラストが大衆から支持を得ているというだけでしまざきジョゼさんがいかにすごい人かと思う。
…続きを見る