四年前くらいに渋谷で「向井秀徳展」というものがやってまして、その展覧会に行ったんですね。そしたら会場に三栖一明さんが座ってらして、この本も売ってたんです。で、「本買ったらサインしてくれますか?」って聞いたら「いいよ」とのことで私の本には三栖さんのサインが入っています。
向井秀徳さんの自伝的インタビュー本。三栖一明というのはナンバーガールやザゼンボーイズ、KIMONOSなど向井秀徳バンドのCDジャケットや広告、フライヤーのデザインすべてを手掛けられたデザイナーさんであり、向井秀徳さんの高校の同級生でもあります。
三栖さんの手掛けられたデザインを振り返りつつ向井秀徳の歴史を知ろう、とい構成になっています。
背が四センチくらいある分厚い本なのでずーっと積んでたんですけど、中身はかなりライトで、読み始めたらあっという間でした。
というのも、自伝ではなく自伝的インタビューだから対話形式で進んでいくんですね。インタビュアーさんも向井秀徳さんの独特な世界観をわかりやすく噛み砕いてくれるからすごく読みやすい。
「この時期はなにを考えていたんですか?」「この曲はどうして生まれたんですか?」とストレートに質問しているから、話が専門的になりすぎず向井秀徳のゆりかごから現在までをフラットに知ることができて良いです。
ただ、専門的な話にならないようにしすぎているから「もうちょっと深掘りしてほしいな~」と思うところも。でも私たちが一昨日の昼食を思い出すのすら苦労するのに、二十年以上前のことなんて詳細に覚えてないよなあとも。
ただ、向井秀徳の自伝はこの一冊しかないからめちゃくちゃ貴重です。巻末の三栖一明インタビューも必見。