/
2020/03/10
ドット絵が好きです。
この本はゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズののドット絵をまとめた本。スーファミ後期の芸術的なドット絵もいいけど、ファミコン初期のチープなドット絵も好き。
キャラクターだけでなく、町ごとのマップや道具なんかもすべて収録されています。
ファミコン初期のドット絵のほうがワクワクするのはなんでだろうな。「全部行ける感」がするからだろうな。
スーファミ後期のゲームはだだっ広い町をすべて探索しなくちゃいけないと思うとげんなりするけれど、ファミコンは家が4つくらいしかないから想像力をかきたてられる。この家、絶対なんかあるでしょ! みたいな。どんな装備売ってるのかな? みたいな。
お墓ひとつとっても「ここに眠っているのは昔の勇者なんだろうな」とか「昔ここで戦いがあったんだろうな」とか「勇者はここで幼少期をすごしたんだろうな」とか。
今のゲームのように記号的な意味や、空白を埋めるためにオブジェクトとして置いてあるのではなく、含みを持たせて置いてあるのがいいです。
そういう足りないからこその面白みがあって、想像力が掻き立てられる本です。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
完全版 アンネの日記 アンネ・フランク, 深町真理子
2014年、バックパッカーをしているときにアンネ・フランクの家に行きました
そこで感銘を受け、帰国後即この本を購入
でも読書習慣がなかった当時の自分は500ページの文庫本を読むのは厳しくずっと積ん …続きを見る
大家さんと僕 これから 矢部太郎
なんていい話なんだ。泣いちゃったよ。
日本中がほっこりした、カラテカ矢部太郎さんと、彼が住む家の大家さんとのやり取り。
日本中の誰もが、見たことも会ったこともない大家さんに暖かい想いを寄せてい …続きを見る
ユリイカ 2021年6月号 特集=レイ・ハラカミ -『unrest』『opa*q』『red crub』から『lust』、『暗やみの色』まで…没後10年- ユリイカ, レイ・ハラカミ
レイ・ハラカミ没後10年に際しユリイカで特集が組まれました。レイ・ハラカミの資料ってほとんど残っていなくてすごくありがたい。よくぞやってくれたという気持ち。
レイ・ハラカミを知る方々の証言はもちろん …続きを見る
ストーナー ジョン・ウィリアムズ, 東江一紀
たいていのひとは夢に満ち溢れた青年時代を送り、年をとるにつれて何者にもなれない自分を自覚し、何者にもなれないまま死んでいく
だが、この世界は無数の名もなき一般人で成り立っている
人生はつらく厳 …続きを見る
宇宙(ユニヴァース) 北村みなみ作品集 北村みなみ
銀座の蔦谷書店でサイン本が売っていたので購入。
北村みなみさん、Twitterはもちろんフォローしてるけど、自分のなかでめちゃくちゃ特別な作家さん、というわけではありませんでした。
ツイッター …続きを見る
定本ライブハウス「ロフト」青春記 平野悠
ライブハウス・ロフトの立ち上げから1984年のロフト解散宣言までをロフトプロジェクトの創業者である平野悠さんが綴った本。日本のロックの夜明けであり、ライブハウスのはじまり。先日読んだ『渋谷音楽図鑑』と …続きを見る