レトロな喫茶店紹介本。なのはいいんだけど1店舗あたり四ページ。大きい写真ひとつ、中くらいの写真ひとつ、小さい写真ふたつ。あとは文章。
こういう本って「素敵!こんなお店行きたい!」って思わせるような本じゃないとダメじゃないと思うんです。ひとつも「行きたい!」ってならなかったもん。外観、店内、インテリア、メニュー、食事、飲み物、たくさん紹介すべきものがあるのに「この壁の模様がいいんです!」「このテーブルの木目がいいんです!」ってのはなあ……。メインを紹介しないで壁の模様の魅力を紹介されても「行きたい!」とはならないなあ。
たとえばこれがシリーズもので、「メニュー編」「内装編」とかがあって、そのあとに「マニアック編」みたいな感じでこの本が出ているならなにも問題はないです。
でも一冊目でこんなにニッチなポイントを紹介されても上級者向けすぎてついていけないです。
『上級者向けの喫茶店案内』とか『喫茶店の細かすぎるニッチなこだわり』とかそういうタイトルだったらミスマッチを防げただろうなあ。
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