/
2019/12/03
これはすごい。魂で描かれた本だ。魂剥き出しの圧倒的なエネルギーで描かれた本。
主人公はちょっとしたボタンのかけ違えで運悪く障害者に認定されて、それから暗闇の16年を生きていきます。
なんだろうなあ。最初のボタンの掛け違いさえなければこんな人生にならなかっただろうし、でも暗闇のなかにいる人生でもときどき芸術やまわりの人に救われる瞬間には心が浄化される気持ちになるし、「人生とは」という話になってしまう。この作品を語れる言葉を持っていない。言葉では語れない。この本の持つエネルギーの純度を落とす行為にしかならない。この作品を読んで、魂をダイレクトに揺さぶられてほしい。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
少女・ネム 増補版 HIROSUKE KIZAKI MEMORIAL EDITION 木崎ひろすけ
数年前にマンガ編集者のトークショーに行きまして。阿佐ヶ谷ロフトA系の。そこでコミックビームの奥村編集長に「これまで出会ったなかで一番の天才漫画家は誰ですか」みたいな質問が飛びまして。奥村さんの回答が木 …続きを見る
俺と師匠とブルーボーイとストリッパー 桜木紫乃
桜木ワールド全開のエンタメ小説だ。カルーセル麻紀の青春時代を描いた「緋の河」、怪我によってステージから降りたストリッパーがショーパブ経営を経て復活する「裸の華」など、夜の歓楽街を舞台に数々の作品を出し …続きを見る
完全版 アンネの日記 アンネ・フランク, 深町真理子
2014年、バックパッカーをしているときにアンネ・フランクの家に行きました
そこで感銘を受け、帰国後即この本を購入
でも読書習慣がなかった当時の自分は500ページの文庫本を読むのは厳しくずっと積ん …続きを見る
anna magazine vol.7 anna magazine
みんな大好きアンナマガジンのvol.7です。前回紹介したvol.6がカリフォルニア特集だったじゃないですか。その次のvol.7もカリフォルニア特集っていうね。前号(vol.6)売れたんでしょうね。でも …続きを見る
仁義なき戦い 浪漫アルバム 杉作J太郎, 植地毅
東映不朽の名作あの「仁義なき戦い」のファンブック。当然、仁義シリーズが好きな人に向けた内容ですが、杉作J太郎、植地毅、吉田豪といったライター陣の熱量がハンパないので、単純にサブカル本としても十分に楽し …続きを見る
MikaPikaZo MikaPikaZo
超分厚い大ボリュームのフルカラー224ページ、封筒と便箋が挟んであって、Amazonで買ったから小冊子付き。それで3000円! 激安! 出版社がすごいいい仕事してる。
イラストもおしゃれだから部屋に …続きを見る
東京モンタナ急行 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
ブローティガンの作品のなかでもエッセイ寄りです。というかエッセイです。
幻想的な語りをするでもなく、なにかひとつのテーマがあるわけでもなく、身の回りのことを気の向くままに綴った、彼の著作のなかでもい …続きを見る