小説

芝生の復讐 ,

デビュー作『アメリカの鱒釣り』の後に書かれた短編をまとめた作品。 すっごい面白いですねえ。言葉すべてが詩的。 本というものは異世界への小旅行、他人の人生を体験するものであれば最適な作品です。 …続きを見る

アメリカの鱒釣り ,

村上春樹のオススメ本シリーズ。 とんでもなく面白かったですねえ。 日記、エッセイ、空想、小説……小説? 小説なの? 詩人であるブローティガンの文章は幻想的だ。 また、日本人にはできない言 …続きを見る

好き? 好き? 大好き?―対話と詩のあそび ,

前作『結ぼれ』は主な2人の会話から成っている作品でしたが、本作はモノローグ、ダイアローグ、そして詩から成っています。 その詩の訳が韻を踏みまくっているので、元の本も韻を踏みまくった詩になっているんで …続きを見る

リタ・ヘイワースの背信 ,

村上春樹のオススメ本シリーズ アルゼンチンのバジェホスという町の1933年から1948年の記録。群像劇。 ある家庭では子供が生まれ15歳になり、ある家庭では女の子が結婚し、ある者は都市に行 …続きを見る

樹影譚

村上春樹さんがオススメしてたので読んでみました。 小説というのは主人公だったり物語だったりに作家個人の主張やメッセージが反映されるものです。 でもこの人は文体にそれをすべてぶつけてる。「この日 …続きを見る
BY: takahashikazuna

苦役列車

本書は私小説であり、私小説を辞書で引くと「作者自身の経験や心理を虚構化することなく、そのまま書いた小説」とあります。 私小説に限らず小説全般においてもっとも難しいのが「そのまま書く」という点です。 …続きを見る
BY: takahashikazuna

キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘

西尾維新読者は西尾維新を信用していない。 それはつまらないとかそういう意味ではなく、主人公が抱いている感情や、登場人物たちの発言や、繰り広げられている舞台そのものが嘘である、という意味で。 だから …続きを見る
BY: takahashikazuna

コンビニ人間

この世界で唯一の「普通」である主人公だけがドーナツの穴のようにポツンとひとり取り残されていて、そのまわりを「普通でない」人たちがひとかたまりの輪になって主人公のまわりを回っている。主人公が「普通」だと …続きを見る
BY: takahashikazuna

会津執権の栄誉

東北の名門、会津を代々の領地とする芦名氏の興亡と、その芦名氏に仕える家臣団を描いた歴史小説。戦国末期、芦名氏は当主が相次いで亡くなり、常陸の佐竹氏から養子を迎えることにした。佐竹から来た家老たちが芦名 …続きを見る

孤蝶の城

カルーセル麻紀の青春時代を描いた「緋の河」の続編となる小説。大胆な虚構を構築したであろう前作と比べると、今作は華々しいデビューを飾ってからのゲイボーイの伝記というか、どうしても実在の人物の行動録みたい …続きを見る

潮待ちの宿

歴史小説の名手が描く、港町を舞台にした人情もの。主人公は戦国武将や歴史人物ではなく、宿屋で働く娘だ。口減らしで奉公に連れてこられた。場所は備中笠岡。かつては賑わっていたが、河川の土砂が堆積し、大型の船 …続きを見る

ボニン浄土

1840年、幕末までもう少しという時代、気仙沼で船乗りになった男は、荒天による漂流の末、南洋の離島に命からがらたどり着いた。島は江戸時代初期、小笠原諸島という名前がついた日本の領土ではあったが、無人島 …続きを見る

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