先にカラマーゾフの兄弟と地下室の手記を読了しているから、それを踏まえての感想になるんだけど、
カラマーゾフの兄弟や地下室の手記は絶望を描いたものだと思うんです
罪と罰は希望の話だと思いました
巻末に解説が載っているんですが、ドストエフスキーは地方の没落貴族の子供で、父親が農民に相当な税負担を強いていたらしいんですね
それで怒った農民に父親が惨殺されたそうです
だからドストエフスキー作品にはそういった子供時代のエッセンスが含まれている、ということが書かれていて、なるほど、と思いました
罪と罰にはもちろん、カラマーゾフの兄弟にも地下室の手記にも同じようなエピソードがありましたね
誰しもいつ電車に飛び込むかわからないし、眼の前のひとを線路に突き落とすかわからないし、そういった衝動って理由もなく沸き起こるものだし
わたしから見えるあなたと、友人から見たあなたは違う人物像でしょうし、私が知っていることがすべてではないように、あなたが知っていることがすべてでもない
なんか観念的な話しかできないなあ
人間って完璧な生き物ではないですよね
精神的なところはもちろん、生物としても、免疫反応が暴走して起こる白血病だとか、筋肉が衰えてしまうALSだとか、DNAの中にバグが埋め込まれていますよね
問題(バグ)を抱えている人間という生物
そのDNAに刻まれている罪と罰を描いた作品だと思います
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