著者がスゴイ
学生なのに街中で珍しいクルマを目にするたびに片っ端からそのクルマを買っている
どんだけ家が太いんだ
「自動車のある昭和の風景写真集」みたいな表紙ですが、
風景込みで撮られている写真はあまりなく、クルマのどアップが多め
だから、昭和の日本感や回顧感はあまりありません
著者の知識と記憶力がとにかくすごい
このクルマはあそこの町医者が乗っててとか、
あのクルマはあの大学の学長が乗っててとか、
70年も前のことなのに記憶の鮮明さに驚く
当時はこのクルマがいっぱい走ってて、
でもあのクルマはほとんど走ってなくて1度しか見かけたことがないとか、
著者の知識がそのまま昭和の自動車事情とイコール
そして、それを確かめるすべがほかにない
だからこの本と書かれている内容を信じるしかない
だけどこの人は信じるに値する
しかも、この本が発行される直前に著者の方がお亡くなりになってて、
最期にこれを記録していただいたことに感謝
この本があるとないとでは大違い
歴史はマニアが残す
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
夏への扉 ロバート・A・ハインライン, 福島正実
SF不朽の名作
冷凍睡眠とタイムトラベル
1970年代に冷凍睡眠した男が、2000年代に目覚める話
SFって難しすぎるのが、敬遠されがちないちばんの理由だと思うんですね
2020年代に読ん …続きを見る
地球の歩き方 東京 23区 2024~2025 地球の歩き方編集室
地球の歩き方編集部が東京を紹介したらどうなるか
巻頭はめちゃくちゃおもしろかったです
東京で体験できる和傘作りとか浮世絵作りとか、新ビルのテナント一覧とか、知らない情報ばかりで
これが続くな …続きを見る
ILLUSTRATION 2019 平泉康児
この2019年版だけ若干のプレミアがついてます。なぜ。
近年の『イラストレーション』のように新人中心。
面白いな、と思う一方で昔の最高な『イラストレーション』を知っているだけに「もっと行ける!」っ …続きを見る
良いコミックデザイン KT
漫画の優れた装丁を集めた本。著者は、毎年ブログで「この装丁がすごい!」を発表しているKT氏。デザインスキーにとってはたまらない本です。
こういう本って、第三者の目から見ても「いい!」と思えるものが載 …続きを見る
色街百景: 定本・赤線跡を歩く 木村聡
長年にわたって日本全国の色街を訪ね歩いてきた著者が撮り溜めてきた色街の写真集。説明するまでもなく色街とは男性に性風俗を供給する女性たちがいた、売買春が行われてきた地域だ。戦後、いちおう法律で禁止される …続きを見る