著者がスゴイ
学生なのに街中で珍しいクルマを目にするたびに片っ端からそのクルマを買っている
どんだけ家が太いんだ
「自動車のある昭和の風景写真集」みたいな表紙ですが、
風景込みで撮られている写真はあまりなく、クルマのどアップが多め
だから、昭和の日本感や回顧感はあまりありません
著者の知識と記憶力がとにかくすごい
このクルマはあそこの町医者が乗っててとか、
あのクルマはあの大学の学長が乗っててとか、
70年も前のことなのに記憶の鮮明さに驚く
当時はこのクルマがいっぱい走ってて、
でもあのクルマはほとんど走ってなくて1度しか見かけたことがないとか、
著者の知識がそのまま昭和の自動車事情とイコール
そして、それを確かめるすべがほかにない
だからこの本と書かれている内容を信じるしかない
だけどこの人は信じるに値する
しかも、この本が発行される直前に著者の方がお亡くなりになってて、
最期にこれを記録していただいたことに感謝
この本があるとないとでは大違い
歴史はマニアが残す
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