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2024/04/22
世の中には「存在しているだけで意義がある」本があります
サンソフトという、世の中的にはそこまでメジャーではないゲームメーカーの歴史本です
『いっき』『アトランチスの謎』など、ファミコン世代ならソフト名を聞いただけでピンとくるメーカーですが、最近の若い人は知らないかなあ
ただ、メジャーではないメーカーだとしても、名を残したことには違いなく、こうして本に残さなければ忘れられていく歴史だったことには変わりありません
証人が生きているうちに当時のことを聞く、というのはとても尊いことです
死んでしまったら何も聞けない、誰もわからない
サンソフトという、そこまで玉数が多くないメーカーだからこそ、入れられるものは全部入れているのがすごくいい、完璧
当時の絵はもちろん、当時の企画書、当時の広告とかぜんぶ入ってる
これが大手メーカーだったら何十冊にもなってしまう
この、サンソフトの分量が本としてちょうどいいです
ここに載っていない絵とかももちろんあるんだけど、でもこの本が存在しているだけでサンソフトの歴史は補完されているわけで、本当に実現してくれてありがとうございます、という気持ちです
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