僕と上條淳士先生との出会いはビックコミックスピリッツの『エイト』という作品で。
それがハチャメチャに面白くてドハマりして。でもそれは4巻であえなく打ちきりになって。その後に上條淳士という人物について調べたら『SEX』や『TO-Y』という伝説的なマンガを描かれた方だということを知りました。
ただ、当時はKindleとかないし、『エイト』にくらべると『TO-Y』は時代を感じさせたり『SEX』というタイトルのマンガを堂々と読めるほど年もいっておらず、どちらも未読のまま本日まで至っています。
でも上條先生の動向はなんとなく追い続けていて、エイトの続きをいつか描いてくれないかなあと思ったりして。
先月くらいに上條淳士先生が主宰する「淳士の部屋」というトークイベントに当選しまして、生の上條先生を初めて見たんです。
じゃんけん大会でB0サイズのどデカポスターが当たりまして。買ったら22000円ですって。で、イベントが終わったあとに先生と
「ポスターにサイン入れていただくことって可能ですか?」
「うーん…もう会うことなさそう?」
「そうですね…(むしろどうやったら会えるんですか)」
「わかった、待ってて」
という会話ののちに先生がポスターを持って楽屋に帰ってサインを入れてくださって、
先生~~~~!!!!
と一発で大大大ファンになる、という出来事がありました。
そのときに
「エイトがいちばん好きで、続きを描かれることってないんですか?」
と訊いたら
「そうなんだ、出版社当たってみるね」
と返してくださって先生~~~~!!!!となりました
そこで、もう上條作品を全部買うしかねえという気持ちになりましてこの画集を購入。語りが長い。
イラストレーションと、各マンガの印象的なシーンや原稿など。
先生の絵は引き算の絵なんですよね。
すべての絵かツートーンとまではいかないけれど、でもすべての絵でツートーンを目指している。
そして先生の絵を見ると、以降のマンガ、音楽、デザインといったカルチャーに多大なる影響を与えていることがわかる。
青年誌だけでなくジャンプに載っていた『BOY』だってめちゃくちゃ上條先生の血が流れている。
この画集にもGLAY、L'Arc~en~Ciel、清春、吉川晃司、綾小路翔、THE STREET SLIDERS、麗蘭がコメントを寄せている。
ありえないよ。いつかのルナフェスかよ。
そしてこの画集でいちばん嬉しかったのが、『エイト』が先生もいちばん好きで、しかも唯一の未完作品だということ。
これは期待してもいいんでしょうか。
生きます。