つい最近お亡くなりになった、ロッキング・オン創設メンバーの松村雄策さん。
死去されたことを告げるニュースの掲示板で、この『苺畑の午前五時』はいい小説だった、という意見をいくつか目にし、手に取ってみました。
ビートルズ旋風が吹き荒れ、ビートルズの来日を目にし、ビートルズをモロに食らった少年の青春小説。自伝的小説と受け取りました。
でもよくわからなかったなあ。過ごした時代が違いすぎるからかなあ。同年代の人にしたら、あの頃の空気感を見事に描いた!となるのだろうか。
自伝的小説(と受け取った)から、人間関係が変わっていくことの儚さや、成長していくことの葛藤、ライフステージの変化に、時代に抗えないものってあるよなあと思うものの、自伝的要素を優先しすぎていて、人生ってそんなに面白いことがポンポン起こるもんじゃないよなあとも思う。あの頃の空気感を伝えることが優先事項なら自分はこの本の読者ではない。だからこういう点数になってしまう。
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