ゲーム雑誌の発売予定カレンダーからいつの間にか消えていたゲームのその後を追いました、という本。
これ、取材年が2006年だったり、初出が『ユーゲー』だったりで、一冊の本になるまでにすごい時間がかかったね。
ユーゲーとかひっさびさに聞いたな。『ゲーム批評』とかその辺ですよね。
で、載ってる文章も2006年のものだったりするから、2021年に読むとキツイものがあります。
バラエティー番組でも容姿いじりがダメになったりで2年ほど前面白かった番組が今では笑えなくなっているように、文章も時代の移り変わりで時代に合わなくなるんですよね。
特に時代を色濃く反映する雑誌媒体は、年を重ねるとミスマッチ度合いが強くなる。
でも2006年にこの文章読んでてもキツかったと思うな。単純に文章が下手だもん。
『幻の未発売ゲームを追え!』というタイトルにあるように、変に実話誌感があるのがヤバい。普通に当時の資料とキャプション程度の文章だけでいいのに。こっちは無意味な文章なんて読みたくないんですよ。
ただ、ゲームファンなら誰でも目にしたことのある『電線(仮)』のインタビューは有意義。たった3%しかできてないってのがよかった。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
ILLUSTRATION 2019 平泉康児
この2019年版だけ若干のプレミアがついてます。なぜ。
近年の『イラストレーション』のように新人中心。
面白いな、と思う一方で昔の最高な『イラストレーション』を知っているだけに「もっと行ける!」っ …続きを見る
EYE YONEYAMA MAI 米山舞 作品集 米山舞
いまいちばんクリエイティブなことをしているイラストレーター米山舞さんの商業初画集です。
こうしていろんな作品を連続して見ると、米山さんがアニメーター出身ということがよくわかりますね。
簡略化が …続きを見る
PRISMTONE RANGE MURATA ANIME WORKS1998-2006 村田蓮爾
村田蓮爾がキャラクターデザインを手掛けたアニメの仕事をまとめた本。
イメージイラストやキャラクタースケッチといったものも含めた総まとめ本であって画集ではありません。
このキャラクタースケッチについ …続きを見る
GHQカメラマンが撮った戦後ニッポン ディミトリー・ボリア
僕たち私たち読書好きってのは、年に一冊出会えるかどうかっていうとてつもなく素晴らしい本との出会いが忘れられなくていまだに本を読み続けていると思うんですけど、この本がそれでした。とてつもなく素晴らしい。 …続きを見る
FF DOT. -The Pixel Art of FINAL FANTASY- スクウェア・エニックス
ドット絵が好きです。
この本はゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズののドット絵をまとめた本。スーファミ後期の芸術的なドット絵もいいけど、ファミコン初期のチープなドット絵も好き。
キャラクターだ …続きを見る
Million Onion Hotel「秘蔵の開発ノート」 OnionGames
かつて「moon」という伝説のRPGを作ったUFOチームのメンバーが作った「Million Onion Hotel」というゲームアプリの開発ノート。
まぎれもなくUFOチームは天才集団で、でも寡作で …続きを見る
永遠のソール・ライター ソール・ライター財団
ソール・ライターのファンなら間違いない一冊ですし、
ソール・ライターファンでなくてもなにかしらは感じられる写真だと思います
消費されない写真
写真の本質がわかっているひとの写真 …続きを見る