私、レトロゲームのグッズを買うのが好きで。初代ファミコンのマリオとか、SDガンダムとか。そういった、レトロゲームのグッズをメルカリとかで漁っていると、パーティジョイっていうボードゲームをよく見かけるんですよね。パーティジョイってなんだろう? パッケージには任天堂の©️が入ってるからバッタもんではないんだろうな、とか思いながら購入してて。
ある日、書店に行ったらこんな本があったので購入。タイミング~!
パーティジョイとは、1983年から1992年までバンダイから発売されていたボードゲームなんですって。バンダイ! バッタもんと疑ってごめん。
この本はパーティジョ全135タイトルを写真とレビューで紹介しているというとんでもないものです。
30年以上前のボードゲームが完品で残っているのがすごいし、こんな骨の折れる企画を実現させたのもすごい。
パーティジョイの世代ではないので肌感覚の推論なのですが、たぶんパーティジョイってそこまでターゲット広くないと思うんです。ファミコンとか人生ゲームに比べたらだいぶミニマムな世界のはずで。それなのに全タイトルレビューとか、製作者座談会とか、パーティジョイが好きな人のためにやれることは全部やったというのが素晴らしい。パーティジョイのカタログ本って、これ以外には一冊もないんですよ。手に入りにくいものもあっただろうし、手を抜こうと思えば抜けたのに、よくぞ完璧な仕事をしたなあと思いました。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
令和元年のテロリズム 磯部涼
「川崎市中1男子生徒殺害事件」をきっかけに川崎の不良や在日といった暗部と、そこから這い上がり連帯する人々を描いた「ルポ川崎」の著者・磯部涼が、登戸の殺傷事件、それに触発された元農林水産省事務次官による …続きを見る
メディアはマッサージである: 影響の目録 マーシャル・マクルーハン, クエンティン・フィオーレ
スペクテイターという雑誌でマクルーハンという人物を知りまして。一大旋風を巻き起こしたという彼の著作を読んでみたいなと思って読んでみました。
サンプリングで作られた本。文章だけでなく写真やイラストも大 …続きを見る
仁義なき戦い 浪漫アルバム 杉作J太郎, 植地毅
東映不朽の名作あの「仁義なき戦い」のファンブック。当然、仁義シリーズが好きな人に向けた内容ですが、杉作J太郎、植地毅、吉田豪といったライター陣の熱量がハンパないので、単純にサブカル本としても十分に楽し …続きを見る
キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 西尾維新
西尾維新読者は西尾維新を信用していない。
それはつまらないとかそういう意味ではなく、主人公が抱いている感情や、登場人物たちの発言や、繰り広げられている舞台そのものが嘘である、という意味で。
だから …続きを見る
北のまほろば―街道をゆく〈41〉 司馬遼太郎
1996年に亡くなった司馬の、94年の冬と夏の旅をまとめたもので、最晩年のエッセイになる。街道をゆくはこの後、三浦半島記と絶筆となった濃尾参州記のみで、一連のシリーズの中でもかなりの厚みがあり、それだ …続きを見る
Casa BRUTUS特別編集 時代を超えて愛される、デザインの良い車。 Casa BRUTUS
現在でもデザイン的に引けを取らない名車を集めた本
表紙のワーゲンゴルフをはじめ、ルノー 4やフィアット500など、みんなが納得する名車ばかりがラインナップ
旧車とまではいかない80~90年代の車が …続きを見る
占領下の女性たち 日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」 平井和子
先日読んだ『占領と性』にめちゃくちゃ打ちのめされまして
あの本は「研究の半ば」ということを書かれていて、その後の研究はどうなったんだろうと『占領と性』を書かれた恵泉女学園大学平和文化研究所を調べても …続きを見る