/
2020/12/17
すごく好みです。チャットモンチー「サラバ青春」みたいな世界。青春には終わりがあることを知っているからこそ、学生たちのなんでもない日常が輝いて見えるのは大人の特権だと思う。なんでもない日常なのに胸が痛んで、なんでもない日常なのに涙がこぼれて、なんでもない日常なのに、なんでもないことなんてなにひとつなかったと思える、そんな青春の風にふわっと撫でられているような、青春の風邪をひいてしまいそうな、優しくて切ない本です。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
4C Katsura Masakazu illustrations 桂正和
現在、池袋で開催中の桂正和展に行きまして、「桂正和の絵が見てえ~!」という気分になったので購入。
桂正和、今年で漫画家業40周年で、そういうタイミングって画集だったり図録だったりが出てしかるべきだと …続きを見る
POPEYE特別編集 部屋とシティボーイ2 POPEYE
部屋の本が好きです。古くは都築響一さんの『TOKYO STYLE』や『賃貸宇宙』から川本史織さんの『女子部屋』まで。部屋の本はだいたい買っちゃう。
それと最近、家を建てたい欲が強くて。ドアノブひとつ …続きを見る
上條淳士画集「1983」 上條淳士
僕と上條淳士先生との出会いはビックコミックスピリッツの『エイト』という作品で。
それがハチャメチャに面白くてドハマりして。でもそれは4巻であえなく打ちきりになって。その後に上條淳士という人物について …続きを見る
世界のアーティスト250人の部屋 人生と芸術が出会う場所 サム・ルーベル
いま、日本でいちばん「心の欲しいものリスト」に入れられている本
もしくはいま日本でいちばん中身をチラ見されている本
チラ見して、素敵だけど…とちょっと考えて、お金に余裕がある時に買おうという結論に …続きを見る
33の悩みと答えの深い森。ほぼ日「はたらきたい展。2」の本 奥野武範(ほぼ日刊イトイ新聞)
できれば仕事なんてしたくない。一生寝て過ごしたい、宝くじ当たらないかなーっていうタイプの人間なんですけど、この本読んだら仕事に対するモチベーションが上がりました。仕事って生きてくことだよなあ。
この …続きを見る
東京モンタナ急行 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
ブローティガンの作品のなかでもエッセイ寄りです。というかエッセイです。
幻想的な語りをするでもなく、なにかひとつのテーマがあるわけでもなく、身の回りのことを気の向くままに綴った、彼の著作のなかでもい …続きを見る