先日読んだ田原さんのファミ通本はどうしようもない本だったけど、ファミ通初代編集長の東府屋ファミ坊さんの書くファミコン本は意義があるよ!
僕は浜村通信以降のファミ通しか読んでいなくて、『おとなのしくみ』に浜村さんがAIBOにファミボって名前をつけていて空気が不穏になる、
という場面しか知らなくて塩崎さんがどういうひとなのかまったく知りませんでした
浜村通信時代のファミ通には塩崎さんの名前もほとんど出なくて、
本書でようやくファミ通の成り立ちだとかを知れました
めちゃくちゃすごい人じゃないですか!
ファミ通をやりつつ、ジャンプで連載しつつ、攻略本を立ち上げつつ、『オホーツクに消ゆ』や『いただきストリート』などのゲームソフトも作る
すごいよ! 超人だし超重要人物じゃん!
ファミ通はファミコン情報誌の最後発で売上も最後方ながら業界トップになっていく様子や、ファミコンバブルの狂騒、アスキーという会社の盛栄がたっぷり
ただ、要所要所で「詳しくは続刊が出たら……」で濁している部分が多いので、そこも書ききってほしかったなあと
続刊が出なかったらどうするのさ!
この本はアスキー時代の上司の死がきっかけで書かれたんだけど、塩崎さんもいつ亡くなってもおかしくないよ!
元気なうちに書ききってくださることを期待しています!
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
イラストノート Premium 窪之内英策のスケッチノート 窪之内英策, イラストノート編集部
一冊まるごと窪ノ内英策かと思ったら8割くらいだった。大特集・窪ノ内英策、その他企画ページや広告もアリ、みたいな感じ。
ONE PIECEのアオハルの設定画やインタビューは素晴らしかったけど、この表紙 …続きを見る
ストーナー ジョン・ウィリアムズ, 東江一紀
たいていのひとは夢に満ち溢れた青年時代を送り、年をとるにつれて何者にもなれない自分を自覚し、何者にもなれないまま死んでいく
だが、この世界は無数の名もなき一般人で成り立っている
人生はつらく厳 …続きを見る
新版 近藤聡乃エッセイ集 不思議というには地味な話 近藤聡乃
近藤聡乃さんが2011年から2012年にブログに書いていた文章を書籍化したもの。もちろん書籍化される前提で書かれたものではなく、ファンに対しての近況報告だったり、近藤聡乃さん個人の備忘録に近い。
だ …続きを見る
令和元年のテロリズム 磯部涼
「川崎市中1男子生徒殺害事件」をきっかけに川崎の不良や在日といった暗部と、そこから這い上がり連帯する人々を描いた「ルポ川崎」の著者・磯部涼が、登戸の殺傷事件、それに触発された元農林水産省事務次官による …続きを見る
映像研には手を出すな! 大童澄瞳
既刊5刊 連載中 (2020年5月2日時点)
このサイトでは「作品は最終回を見てこそ評価が決まる」という想いから、完結した作品のみをレビューしてきました。
ですがそれだと連載中の作品を応援でき …続きを見る
ヨシタケシンスケ スケッチ集 デリカシー体操 ヨシタケシンスケ
ヨシタケシンスケさんのイラスト集。この本が発売されたのは2016年だけど、中で載っているのは2000年頃のイラスト。時系列だと、この本に載っているイラストが一番古いです。自費出版で冊子にしていたのをま …続きを見る
柳本浩市 ARCHIVIST 柳本浩市, 柳本浩市展実行委員会
自分の手にしたもののほぼすべてをアーカイブした柳本浩市
彼のコレクションのごくわずかな断片
チケットの半券や切手といった一般的に価値があるとされるものはもちろん、
チラシ、歯磨き粉やマッチ箱 …続きを見る