先日読んだ田原さんのファミ通本はどうしようもない本だったけど、ファミ通初代編集長の東府屋ファミ坊さんの書くファミコン本は意義があるよ!
僕は浜村通信以降のファミ通しか読んでいなくて、『おとなのしくみ』に浜村さんがAIBOにファミボって名前をつけていて空気が不穏になる、
という場面しか知らなくて塩崎さんがどういうひとなのかまったく知りませんでした
浜村通信時代のファミ通には塩崎さんの名前もほとんど出なくて、
本書でようやくファミ通の成り立ちだとかを知れました
めちゃくちゃすごい人じゃないですか!
ファミ通をやりつつ、ジャンプで連載しつつ、攻略本を立ち上げつつ、『オホーツクに消ゆ』や『いただきストリート』などのゲームソフトも作る
すごいよ! 超人だし超重要人物じゃん!
ファミ通はファミコン情報誌の最後発で売上も最後方ながら業界トップになっていく様子や、ファミコンバブルの狂騒、アスキーという会社の盛栄がたっぷり
ただ、要所要所で「詳しくは続刊が出たら……」で濁している部分が多いので、そこも書ききってほしかったなあと
続刊が出なかったらどうするのさ!
この本はアスキー時代の上司の死がきっかけで書かれたんだけど、塩崎さんもいつ亡くなってもおかしくないよ!
元気なうちに書ききってくださることを期待しています!
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
IDOL STYLE 都築響一
東京の部屋の写真を撮り続け、『tokyo style』という伝説の本を産んだ都築響一さんの最新『style』はアイドルの部屋の写真集。
ただ、普通の部屋の写真集の構成にはなっていなくて、右ページにア …続きを見る
ブローティガン東京日記 リチャード・ブローティガン, 福間健二
リチャード・ブローティガンの1ヶ月半の来日の記録。来日の日々で書いた詩をまとめたもの。
タイトルは日記だけど、すべて詩。
ブローティガンといえば藤本和子さんの翻訳があってこそと思っていましたが …続きを見る
アウシュヴィッツ収容所―写真ドキュメント
先日、ゲルハルト・リヒター展に行きまして。そこで『ビルケナウ』って新作が公開されていて。その作品が強制収容所の作品だったのですよ。
隠し撮りみたいな写真で、まさに収監者を殺そうとしてる場面で。
よ …続きを見る
anna magazine vol.9 anna magazine
ロサンゼルスからニューヨークまでアメリカを横に縦断するという、ひとつの到達点のような号。すごいのは、めちゃくちゃ治安の悪いデトロイトの廃墟とアンテロープキャニオンの神秘的な自然を同じ雑誌に載せていると …続きを見る
33の悩みと答えの深い森。ほぼ日「はたらきたい展。2」の本 奥野武範(ほぼ日刊イトイ新聞)
できれば仕事なんてしたくない。一生寝て過ごしたい、宝くじ当たらないかなーっていうタイプの人間なんですけど、この本読んだら仕事に対するモチベーションが上がりました。仕事って生きてくことだよなあ。
この …続きを見る
サンソフト クロニクル CONTINUE編集部
世の中には「存在しているだけで意義がある」本があります
サンソフトという、世の中的にはそこまでメジャーではないゲームメーカーの歴史本です
『いっき』『アトランチスの謎』など、ファミコン世代なら …続きを見る