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2023/12/28
ブローティガンが『アメリカの鱒釣り』の13年後に書き上げた小説。
これまで読んできたどのブローティガン作品よりも小説としての色合いが強い。
一般の作家ならこれは普通の小説だけど、ブローティガンにとっては実験的な小説。
ホークライン家の地下にある氷の洞窟に住む怪物を殺すために2人の殺し屋が雇われて…という話。
ブローティガンの文章は詩的な表現で読むものの心を「なんかいいな」という風にさせる天才だと思うのですが、今作のようにストーリー性が強いものだと詩的な表現もほぼ出ないし、小説としての面白さでしか勝負できなくなったしまうな、そして小説としてあまり面白くないからブローティガン幻想がちょっと薄れてしまったな、と思いました。
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