/
2023/12/28
ブローティガンが『アメリカの鱒釣り』の13年後に書き上げた小説。
これまで読んできたどのブローティガン作品よりも小説としての色合いが強い。
一般の作家ならこれは普通の小説だけど、ブローティガンにとっては実験的な小説。
ホークライン家の地下にある氷の洞窟に住む怪物を殺すために2人の殺し屋が雇われて…という話。
ブローティガンの文章は詩的な表現で読むものの心を「なんかいいな」という風にさせる天才だと思うのですが、今作のようにストーリー性が強いものだと詩的な表現もほぼ出ないし、小説としての面白さでしか勝負できなくなったしまうな、そして小説としてあまり面白くないからブローティガン幻想がちょっと薄れてしまったな、と思いました。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
鳥の神殿 リチャード・ブローティガン, 藤本和子
あとで感想を書こうと思っていたら2週間経ってしまい内容もほぼ忘れてしまいました
『ソンブレロ落下す』とまったく同じ構成の本でした
ソンブレロをボーリングのトロフィーに、アメリカ人男性と日本人女 …続きを見る
ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で ジョン・M・マグレガー, 小出由紀子
点数をつけるのが不可能
ヘンリー・ダーガーはもちろん存在は知っていましたが、はじめてその作品を見ました
孤高のアーティストという響きだけを聞くと、その作品になにか神秘的なものを感じてしまうけど …続きを見る
ラクガキノート 窪之内英策作品集 窪之内英策
先日、BUMP OF CHICKENの東京ドーム公演に行ったんです。そのときにワンピース×カップヌードルのアオハルの映像が流れたんですね。で、「誰がこの絵を描いてるんだろう」と思ったんです。で、調べて …続きを見る
Hanako特別編集 センスのいい部屋、74人のアイデア。 Hanako
マガジンハウスは部屋の本がうまいですよね
Hanakoがベースなだけあって、単なる部屋の写真の羅列ではなく、
どういうふうにインテリアを配置したらセンスが良くなるか、という実用的なところに重きをお …続きを見る
グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル ベン・モンゴメリ, 浜本マヤ
先日読んだ今日マチ子さんのエッセイの中で、何度も読み返す大好きな本として本書が挙げられていたので読んでみました
1955年、女性ではじめてアパラチアン・トレイルという3,500kmの山道を大きな …続きを見る