俗に「渋谷系」と呼ばれる音楽はどのようにして生まれ、今の時代の音楽にどのように息づいているのかを綴った本。
この本はほぼ牧村さんの語り起こしで書かれていて、語り口をそのまま文字にしているから最初はまあなんて読みづらい本なんだろうと思いました。
でも内容が面白すぎてどんどん惹き込まれていく。
音楽論だけにとどまらず、そもそもの渋谷という街の成り立ちから変遷、流行、環境、社会論から渋谷系を語るという、渋谷系という性質に対するコンプリートガイドというか、まさしく図鑑。
日本におけるロックンロールの成り立ちはムッシュかまやつだとか、青学だとか、はっぴいえんどはどうだったとか、渋谷はこういう形状の街だからこういう音楽が集まっていって、こういう路線が通っているからあの街の音楽と融合し、こういう開発が行われたからこういう音楽が残ったとか、牧村さんでなければ語れない内容。
日本の音楽史を知るためにも最適。素晴らしい本でした。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
4C Katsura Masakazu illustrations 桂正和
現在、池袋で開催中の桂正和展に行きまして、「桂正和の絵が見てえ~!」という気分になったので購入。
桂正和、今年で漫画家業40周年で、そういうタイミングって画集だったり図録だったりが出てしかるべきだと …続きを見る
東と西の語る日本の歴史 網野善彦
日本中世史を専攻している歴史学者、網野善彦が1982年と、比較的初期に著した日本の通史。といっても、弥生時代から始まり、著者の専攻分野だった応仁の乱、戦国時代や北条早雲の活躍した時代で著述は終わる。タ …続きを見る
エイサクノート: 窪之内英策の絵の仕事 窪之内英策
一年の延期を経てようやく発売されました、窪ノ内英策さんの絵の仕事集です。画集みたいなサイズですけど、中身は雑誌『イラストノート』での窪ノ内英策特集をベースにボリュームアップしたものです。
「鉛筆の下 …続きを見る
地球家族―世界30か国のふつうの暮らし マテリアルワールドプロジェクト, ピーター・メンツェル, 近藤真理, 杉山良男
各国のひとが家の中にあるものをぜんぶ出して撮ってみた写真集です
貧しい国ではわずかな家具やツボ、豊かな国では何台ものクルマや豪勢な家具と、各国のリアルな経済事情がわかって楽しい本です
出版当時 …続きを見る
ILLUSTRATION 2014 SE編集部
毎号完璧で特に言うことがないです。目が幸せで、毎回新しい発見があり、世界が広がっていく。自宅用と職場用、二冊欲しい。ちなみに当然絶版で、Amazonで中古で買ったんですけど「株式会社コロプラ蔵書」って …続きを見る