/
2023/02/22
西尾維新読者は西尾維新を信用していない。
それはつまらないとかそういう意味ではなく、主人公が抱いている感情や、登場人物たちの発言や、繰り広げられている舞台そのものが嘘である、という意味で。
だから双子が出てくれば本当に双子なのか、三つ子じゃないのか、まったくの他人のコスプレじゃないのか、ひとりが分身しているんじゃないかと疑い、顔が見えない人物がいればそもそも顔があるのかを疑う。
やはりそれは、クビシメロマンチストという特大爆弾を喰らってしまったから。
西尾維新の文章は素晴らしいですね。
最初から最後までずーっと楽しかったです。
過去作へのオマージュや愛に溢れ、ミステリー小説へのリスペクトもあり、戯言シリーズの新刊という期待に満ち満ちた作品の続きを見事に描きました。
クビシメロマンチストを喰らっていなければ疑って読むようなマネはしなかったし、純粋な気持ちで読めたことでしょう。
でもクビシメロマンチストを喰らったからこそ、今も西尾維新を追い続けている。
オーイェーアハン。
戯言シリーズの続きというだけで勢いで100点をつけそうになりましたが、クビシメロマンチストには及ばないので90点とさせてください。
西尾維新さんはバトルではなく、ミステリーをこのままあと数作ほど、気分が乗る限りでいいので続けていただけましたら幸いです。
こちらからは以上です。
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
日本の乗用車図鑑 1975-1985 自動車史料保存委員会
またも全写真モノクロ
1975年、普通にカラー写真あったでしょ……
しかも写真のセレクトが同じくひどくて、リヤだけの写真になんの意味があるのさ……
写真をカラーにするだけで一気に商品価値が上がる …続きを見る
地球の歩き方 ゴールドコースト&ケアンズ グレートバリアリーフ ハミルトン島 2024~2025 地球の歩き方編集室
コロナ禍後にはじめて海外に行きました
地球の歩き方の信者なので本書を持ってケアンズへと
地球の歩き方あるあるなんだけど、タイトルに地名が複数あるとその観光地はそんなに見るものがない、という法則 …続きを見る
anna magazine vol.10 anna magazine
増税前にAmazonに在庫があるだけのアンナマガジンを購入しました。自分以外にこの雑誌を知っている人に出会ったことすらない。だからめちゃめちゃ応援してます。
やっぱいいですね。何も紹介する気がない作 …続きを見る
永い季節 しまざきジョゼ作品集 しまざきジョゼ
しまざきジョゼさんの画集です。しまざきジョゼさんの絵は、人物が風景のひとつだからいい。あざとさがまったくないイラストが大衆から支持を得ているというだけでしまざきジョゼさんがいかにすごい人かと思う。
…続きを見る
パーティーが終わって、中年が始まる pha
帯文、元「日本一有名なニート」になったんですね
もうニートではなくなったんですね
年を取ることについての社会的な居心地の悪さを、SPA!の「中年サラリーマン老害」以外の切り口で語る本ってほかに …続きを見る
定本ライブハウス「ロフト」青春記 平野悠
ライブハウス・ロフトの立ち上げから1984年のロフト解散宣言までをロフトプロジェクトの創業者である平野悠さんが綴った本。日本のロックの夜明けであり、ライブハウスのはじまり。先日読んだ『渋谷音楽図鑑』と …続きを見る
POPEYE 2019年 2月号 [本当にいい部屋ってなんだろう?] POPEYE
お馴染みPOPEYEの部屋特集2019年版です。約50部屋くらい掲載されていて楽しい。
「本当にいい部屋ってなんだろう?」というテーマなんだけど、その答えはどこにも書いてないんですよね。「答えは自分 …続きを見る