これほんとどうやって作ったんだろう
panpanyaさんを特集したユリイカで、panpanyaさんはビニールシートだとか段ボールとかを使って同人誌を製本していた、という証言があったり、
先日行ったコミティアでpanpanyaさんの生原稿が飾られていたんだけど、原稿に段ボールとかわら半紙とかいろんな紙が使われていたり、
とんでもないことやってるなあって思っていたんですよ
そこで出た本書!
この表紙画像からも分かる通り、
中面の判型がバラッバラなんですよ
しかも紙もバラバラ
いろんな素材を使った同人誌を商業出版でやってのけた!
とびっくりしました
折によって紙がぜんぜん違うし、
ちょっとザラザラした紙だったり、ツルッツルの紙だったり、夾雑物が残る再生紙のような紙などを使っていたり、
紙質も判型すらもまったく違うものが一冊の本で使われている
同じように、『デザインのひきだし』という、紙でできることをなんでもやっている本があるんだけど、
デザインのひきだしは「こういうのができますよ」っていう見本みたいな本じゃない
こういう印刷をすればこういうことが実現できますよ、っていう
あの本の主役は素材じゃない
本は書panpanyaさんの文章とマンガが主役なわけで、文章とマンガが読めなくてはならない
素材もバラッバラの紙たちに、絵や文字がバッチリ認識できるクオリティで印刷をしていく
どのくらいの試し刷り、色校正があったんだろうか
そして、既存の印刷や製本の機械でこれらを一冊にまとめることが本当にできるの……?
台割見たいわあ~~~
判型がイレギュラーだからこれを書店に並べるのも大変だったはず
製本、印刷、出版社、すべてが同じ方向を向いてできた傑作
素晴らしい
制作秘話訊きたい