/
2024/12/12
ほぼ日での編集者インタビューの連載をまとめたもの。
8名の敏腕編集者に、編集という仕事とはどういうものかを訊いています
この本を見てまず思ったのが、文体がほぼ日だな、ということ
ほぼ日のやわらかい文体で書かれているから、編集という仕事が教育に近いもののような錯覚を受けました
僕がいた編集の現場は、柔らかさとは無縁の泥臭くてバイオレンスな場所だったから、
水が合わないなあ、キレイなところに住んではりますなあと思いました
編集という立場は、憧れの作家に会うことができるし、好きな作家にオファーもできるし、自分のやりたいことをなんでもできる
いかに自分の仕事を面白がれるかというのが大事というのを見て、仕事をサボリ気味だった自分に気合が入りました
そして読了後、さっそく憧れの人に仕事をオファーしました
編集者はなにしたっていいんだから
好きな役者に仕事論を聞いてもいいし、ユーチューバーに編集論を聞いてもいいし、
自分のフィールドにこじつけることができるんならどんなひとにオファーしてもいい
漫画家と編集者との関係は、ゴールを目指す伴走者で漫画家さんに信頼してもらわなければならない、という一文が素晴らしい
編集者一年生に読んでほしいし、昔の自分にも読ませたい本です
アドセンス336×280レクタングル(大)
関連記事
Like a balance life 村田蓮爾
村田蓮爾さんの初の画集です。漫画もすこしだけ載っていて、そこからは寺田克也さんや大友克洋さんのDNAも感じます。
1997年に発売された画集なのに古さを感じさせない世界観は、時代を反映したものではな …続きを見る
From Tokyo わたしの#stayhome日記2022-2023 今日マチ子
コロナ禍の日々を切り取った、今日マチ子さんの作品集の第3弾。
2022年から2023年の4月まで。
2023年6月現在、コロナはまだ日常に残っていますね。
街中では、マスクをつけている人6割 …続きを見る
わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる Dain
読書好きなら一度は読んだことがあるブログ、『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』の管理人Dainさんによる本!
めちゃくちゃ楽しみにしてました
ブログがあんだけ面白いんだから本にな …続きを見る
アメリカの鱒釣り リチャード・ブローティガン, 藤本和子
村上春樹のオススメ本シリーズ。
とんでもなく面白かったですねえ。
日記、エッセイ、空想、小説……小説?
小説なの?
詩人であるブローティガンの文章は幻想的だ。
また、日本人にはできない言 …続きを見る
古塔つみ作品集 赤盤 古塔つみ
どうも回収本コレクターです。
古塔つみさんのトレパク騒動が大きくなってきて、これ回収あるなあと思ってメルカリで買いました。サイン本を。
A5版240ページに絵が詰まりまくってて楽しいです。良書 …続きを見る
永遠のソール・ライター ソール・ライター財団
ソール・ライターのファンなら間違いない一冊ですし、
ソール・ライターファンでなくてもなにかしらは感じられる写真だと思います
消費されない写真
写真の本質がわかっているひとの写真
点数が …続きを見る
異常【アノマリー】 エルヴェ ル・テリエ, 加藤かおり
面白すぎ
面白い本はできるだけネタバレなしで感想を書きたい
SF作家ってすごいよなあ
とんでもない発想を、とんでもない文章力で書くんだもん
いろんな属性の登場人物が、いろいろな場面に出くわ …続きを見る